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鈴木:D2Cねぇ
田内:D2Cって言っても幅広いですからね
鈴木:まぁ何だろう。D2Cって一言でいうと概念定義の話をまだしてるじゃないですか。
田内:そうですね。
鈴木:そうだから、まだそういう意味では落ち着いていない業界ってことなんですよね。結論から言うとね。
田内:まぁそうですね。D2Cのファンドもできたり。なんかD2C関連って無限に色んなものがあるじゃないですか。なんかECの開始やD2Cの始まりのとかは。じゃあ「アレって結局何なの一体」みたいな話になるじゃないですか。市場観的にはそれこそよく話しているやつですけど、「それただのサブスクやん」みたいな。D2Cとはみたいな話になるみたいな。
鈴木:そうですね。
田内:元祖D2Cとかあるんですかね?すごい適当に始めちゃったけど。
鈴木:元祖D2Cの一番モデルケースになってるのって、今はもうちょっと違うんだけど、たぶん「Netflix」なんですよね。
田内:ああ、そうなんですね。
鈴木:この話をする前にまずD2Cの背景の話をしなきゃいけないと思うんですけど。
田内:はい。
鈴木:D2Cが出てきた背景って、大体2000年代後半から2010年代前半くらいの時に、それっぽいビジネスが海外でポツポツ出てきたみたいな。それの元祖が多分「Netflix」で、「Netflix」って2007年に今みたいなVODみたいなサービスを開始したんですよね。DVDレンタルから大きくチェンジしたみたいな。ていうのが大きなキッカケになってて。これはもう皆さんご存知のとおり、メディアでもモデルが沢山取り上げられたみたいな。なのでよく知ってるみたいな。でもこれの特徴ってサブスク型のビジネスモデルになってるけど、これまでの定期購入とかサブスクと違うのって、会員になってから月を重ねるごとに基本的に「Netflix」の価値って増大するみたいなモデルだと思うんですよね。まぁ当たり前ですよね。コンテンツ増えるみたいな。
田内:まぁそうですね。
鈴木:で、更に既存の価値は変わらないみたいな。で、そこは一番大きな違い。これが1つ目。で、2つ目が結構日本的な理由なんですけど、この時期って小売業が結構変わった時代なんですよね。
田内:あぁそうですね。
鈴木:これって例えばPGのやってるデジタルマーケティングとか、Webマーケティングっていう全体の領域と、僕がやってたEコマースって領域だけで考えると全然わからなくて。小売業全体の話になってて。結局その時って一番分かりやすいのが「セブンイレブン」とか「イオン」のGMS大手(総合スーパー)がPB(プライベートブランド)をめちゃくちゃ強化した時期なんですよね。2010年代前半ぐらいって。だいたい2012年ぐらいで「セブンイレブン」とかのPBが物凄い評価高くなったんですよね。
田内:へぇ~。
鈴木:あと今だったら当たり前のように(セブンイレブンで)売ってるコーヒーも出たのって2012年なんですね。
田内:そんなもんなんですね。
鈴木:だから自社で開発してリリースするみたいな。でもあの時のPBってみんな知ってるとおり、大手メーカーのOEMをそのまま受けて出した、しかもちょっと安いみたいな。
田内:はいはい。
鈴木:だから最強の売るプラットフォーム持ってる小売業が、同じ品質のものをちょっと安いってやって、それに加えて強烈にCMを打ったから「売れた」みたいな。
田内:なるほど。
鈴木:この小売業の大きな地殻変動がD2Cが出てくる背景になってて、結局小売り屋がメーカーになるみたいな。ていうポジションを築き始めたから、メーカーが小売やらなくちゃいけないっていう。その流れがすごく強くて、要はダイレクトに作っている人達がコンシューマー(消費者)と繋がって売るみたいなのが出てきたていうのが一番大きな理由。この2つ。
田内:それ面白いですね。プライベートブランドって今ならどこもやるじゃないですか。どっちの【聞き取り不能04:00】もあるか。プラットフォーム側もプライベートブランドやるし。逆にもとからメーカー側だった所はプラットフォームに依存したくないから、独自のEC作ったりするしみたいなって話ですよね。だから結論がそこに行きついたって感じですよね。
鈴木:そう。結局スタートがどこなのかによってやるけど、やる内容が同じになってきているみたいなところ。でもその特徴として大きくあるのが、やっぱり「セブン」とか「イオン」とかは結構成功しているけど、メーカー側の成功事例が少ないっていうところ。
田内:あぁそうですね。
鈴木:もともとPGとかが言っていた「もともと日本にマーケティングの文化がない」みたいな。これがそのままみたいな。やっぱり売る側ってマーケティング得意だから、彼らはそこが一番のとこなんで、売ることができるから物は別に何でもOKみたいな。
田内:まぁそうですね。逆に売るが得意じゃなかったら資本力が必要ですからね。球数稼ぐまでの時間稼ぎも必要ですし。
鈴木:そう。だからなんか今、Eコマースの新規事業って多分ここ最近ですごい増えたんですよ。僕も依頼がいまに増えてると思うんですけど、やっぱりすごく成功する企業ってね。やっぱり大手。とりあえず売っちゃうっていうところから回収できるっているモデルで。だからD2Cは非常にそういう背景から出てきたから結構難しいと。まぁその上積みだけ拾っていったのがやっぱり美容健康業界の通販なんですよね。まぁあとはこの大きな流れの中で「これからECいいよ!」みたいな事を業界も推奨するし、それにのせられてやってた人たちがいて、結構数多くの失敗があるみたな。そういう状況なんですよね。
田内:美容系もイケてるD2Cというか、コマースブランドって「ORBIS」とか「MANARA」とか。そこら辺とかって中でやってるかわからないですけど。恐らくですけどイケてる所って製品の中身変えるじゃないですか。
鈴木:そうですね。
田内:成分量変えてみたりとか。そういうのをいっぱい実験していく中で商品を良化していきますけど、なんか近年バカバカ出てきているやつって中身変えないじゃないですか。OEMで作ってパッケージ変えてドンみたいな。
鈴木:そうそうそう。だからD2Cって文脈的にはこういう背景があって、色んなポジションにいたプレイヤーが利益取られてちゃったみたいな。だから利益を確保するためにやらなくちゃいけないっていうのがなんか事情になってきてるけど、本来D2Cの意味って顧客、消費者の流行り廃りが早くなってニーズがすぐに変わっちゃうから、メーカー側が捉えきれないみたいな。捉えきれないから、それにアジャスト(調節)するために常に声が聴けるポジションにいてやるっていうのがD2Cの本質じゃないですか。だから顧客側の利益を無視した事情でやるみたいな。だからみんなそういう状態になって、本来であれば「Netflix」のように価値を増大させていかなくちゃいけない。
田内:そうですね。
鈴木:価値を増大させつつ、なおかつ月額型のモデルで数を取らなくちゃいけないと。でも月額型ってすごい当たり前のこと言うと、お客からも貰える金額って月のMAX変わらないんですよね。てことは新規を取り続けなくちゃいけないってことなんですよね。
田内:そうですね。増大させるために。
鈴木:本当はLTV(生涯顧客価値)とかCRM(顧客関係管理)っていうのはビジネス上、重要な指標なんだけど、やらなくちゃいけない指標ってのは「常にファンを増やし続けなくちゃいけない」ってことなんですよね。ていうのがD2Cのマーケティング側でやらなくちゃいけない本質。
田内:そうですね。まぁ手法論は結構いっぱいあるじゃないですか。僕らもCRM的な文脈でクロスセル率上げにいってとか色々しますけど。でもそれってあくまでも手法論で、本質的に良い商品ってどんどんアップセルするはずだし、その商品ラインナップの中から別の商品買うしみたいな。なんかAppleユーザーがiPhone買ったら、次MacBook買っちゃうみたいな。
鈴木:だからそれってPG側とかでも、本質的に良い商品はとりあえず取れちゃえばOKってクライアントとかって結構いません?って話で。
田内:まぁそうですね。
鈴木:いますよねっていう。で、それがダメなクライアントはそもそも結構ダメで、そこに結構大きい差があるなって僕が思うところですね。
田内:そうですね。例えばなんか。「Netflix」の価値の増大みたいな話ってその通りだと思うんですけど。なんか普通に利用顧客がただ月額払って使ってると、価値が変わらないと新しいものに乗り換えちゃうじゃないですか。
鈴木:そうそうそう。
田内:D2Cでのサブスクっぽい話になりますけど、とりあえずその「Netflix」とか「Amazonプライム」とか、ほっといてもレコメンデーションのレベル上がってくるし、商品が増えてくるから別のプラットフォームに乗り換える意味が無くなってくるじゃないですか。どんどん使いやすくなるし。ただその中でずっと同じものが提供され続けている状況って継続させることが難しくなってくるんで。じゃあそれってD2Cで言うところの価値が増大するみたいな話が定義の1つにあるとするならば「何も増大してないやん」みたいな。
鈴木:そうですね。
田内:それってD2Cじゃなくてただのサブスクで。ていうかただの定期販売だよねって話になっちゃう。
鈴木:これは本当に言いたくないけど、まずD2Cって言っている日本のほとんどの事業者たちがその状態だってことと、あと我々支援業側の方とかでもD2C側じゃなくて、どちらかというとEコマースとか定期購入、ダイレクトマーケティング畑から出てきた人たちの言葉であるんですけど【オフレコ相談9:50】ちょっと有名なコンサルの彼らが言ってたのは要は「サプリメントってのは効かないからいいんだ」と話してきたんですね。「効かないからこそ、ずーと継続的に使ってくださいね」っていうコミュニケーションが重要みたいな。まぁつまりCRMが重要みたいな話なんですけど、これって要は価値が変わらないと。むしろ価値ないかもしれないんだけど。だからCRMで延命させていくようなアプローチがとっても重要っていう考え方なんですよね。【/オフレコ相談】
田内:まぁアレですよね。顧客体験っていう項目に対して効果実感ってやつがあるじゃないですか。効果実感じゃなくて期待値って部分に全振りしてたってことですよね。
鈴木:そうそうそう期待値...。しかも(効果は)現れないんですけどね。永延にねっていう。
田内:現れづらいとこありますからね。すごいサプリメントとかってビタミンじゃかじゃか突っ込んでおいて、飲むととりあえずおしっこ黄色くなるから何か変化があったと思うみたいな。そういう系っすよね。
鈴木:まぁ本当にそういうのばっかり。この業界そんな感じ。で、これが日本の美容健康の製造側といわゆるマーケティング側で起きてきたことなんですよね。それでD2Cっていうモデルがきて、トレンドワードだから担いでるけど、すごいギャップがあるっていう状態。
田内:そうですね。市場観に大分ギャップはありますよね。なんかD2Cのファンドとか立ち上がって支援していこうみたいになりましたけど、はたしてD2Cちゃんとやってるベンチャーってどんぐらいいるんだろうって話があって。
鈴木:そうすよね。【名前出し検討11:25】ちょうど今日昨日くらいかな。「DNP(大日本印刷)」が、D2Cのいわゆる支援の仕組み作りましたっていうリリース出してたんですね。【/名前出し検討】そうすると戦略設計から、要はマーケのいわゆる紙のフォローアップのところまで、一気通貫でやるみたな図が書いてあるんですけど、これって僕らもそうだし、PGもそうだし、他のコンサル屋とかもそうだし、こういう一気通貫サービスの図ってみんな書いたことあるんですよね。
田内:まぁそうですよね。
鈴木:これってそもそもデジタルで1個の事業立ち上げる時のモデルと一緒じゃない?っていうと同じなんですよね。D2Cって言い方だけで。こんなレベルなんですよ今ね。
田内:まぁそうですね。どうなんですかね。商品サイクル...顧客から情報を引き上げなきゃいけないじゃないですか。理想的なD2Cの形ってそれこそ、1回目の配送が行われます。ユーザーが使います。フィードバックが何かしらの形で返ってきます。それを元にしてより商品が【聞き取り不能12:23】形となって返ってきます。を繰り返していくことじゃないですか。ある種。だから「ディアゴスティーニ」みたいな感じでだんだん出来上がっていくなのか。
鈴木:まぁゴールがあるモデルですよね。
田内:まぁそうですね。
鈴木:だから今ある何となくの世間的なD2Cの定義っていうのが、とりあえずメーカーがコンシューマーに直接売ります。Eコマースですみたいな。プラス、サブスクですみたいな。この2つだけじゃないですか。でもそれって、そもそもどういうゴールがいいのかっていうのは、結構考え方ってそれぞれあってよくて...。例えば、僕の弟が靴の工場とかで働いているんですよ。全然儲かってないしがない潰れかけの会社なんですけど、そこの会社がなんとか延命できてるのって、自社のファクトリーブランドを作ってるのがあって、それがそこそこ売れてるみたいな。で、何で売れているのかっていうと、それは結構ブランディング的な手法になっていて、彼らは田舎の靴の工場だからインターネットなんてできないみたいな。そもそもホームページも作れないし、破産までいってるからお金もないみたいな。もう借りられないみたいな。でも起死回生で自分たちの靴作りました。でも販路がないみたいな。で、その時にできたのって唯一インスタでオシャレっぽい投稿をするだけみたいな。それでプラス、ECカートを設けることもできないからネットで売ることもできないんですよ。何にもわかんないみたいな。そういう状況下において、彼らがやったのは逆に開き直って、月に1回赤坂の「蚤の市」みたいなのがあって、マーケットみたいなのがあって。そこだけで売りますみたいな。で、こだわって作ってるから、試着して履いて欲しいからネット販売はやりませんってことにしたんですね。でも実際、裏側はできませんなんですよね。しょうがないんで、これしかないみたいな。とりあえずそれで売るみたいな。こういうのはいわゆるターゲットがすごく重要で、なんとなくファッションフリークみたいな人たちって好きじゃないですかそうゆうの。
田内:そうですね。
鈴木:そう。それでだんだん口コミが広がっていって、1年経たないうちに400~500万くらい売れるようになったんですよね。
田内:へぇ~。
鈴木:この間はコロナで流石にできないから、初めての通販みたいなのを1足1万円くらいのサンダルでやったんですよね。それが僅か数時間で1800万売れたんですよ。しかも、潰れかけの田舎の会社で工場の職人が10人、20人しかいないような、年商1億ないでしょみたいな会社がそんな感じで売れるわけですよね。
田内:それすごいっすね。
鈴木:これって結構D2Cのやり方としてはすごい良いみたいな。「que(https://www.instagram.com/que_shoes/)」ってブランドなんだけど(笑)。4.1万人しかフォローいないんだけど、これガチフォロワーみたいな。
田内:へぇ~。
鈴木:そう、この4.1万人の人たちはみんな買ったことある人みたいな感じなんですよね。だからこういうのは結構D2Cっぽいみたいな。顧客のニーズをちゃんと捉えているみたいな。捉え続けていくことが大事みたいな。
田内:なるほどな。本当は靴でD2Cっていったら、メンテナンスまでサービスに入ってるとD2Cっぽいですけどね。
鈴木:そう、全部やってあげるとか、その人に合わせた靴を提案してあげるとか、シューフィッターがいて、その人のことを理解してあげて、パーソナルデータに基づいて常に「こういうのがいいですよ」みたなのを提案してあげるとか。
田内:そうっすね。最近だと僕とかはブランドの立ち上げ案件が多いんで、やっぱりそうなってくるとどこの市場みてもそうですけど、例えばGoogleのSEOだってそうですけど、品質の良いモノを求めるじゃないですか。
鈴木:はい。
田内:Googleが目指すものは、Google検索の品質の良さみたいな奴が。それにフィッティングしてないやつは落とすし。これってGoogleだけじゃなくて世の中全般的にそうなってきてますけど、物があふれかえってるんで、必然的に二極化しますよねっていう。例えば福だったら「ZOZO」もあるし「ユニクロ」もあるし、安くて結構良いモノっていっぱいあるじゃないですか。
鈴木:はいはいはい。
田内:そういう中で、そこそこ安くて微妙なモノなんて誰も欲しくないわけですよ。なんかああいう大資本(大手企業)が平均値を上げちゃってるんで、下の方で戦うのって大変だと思うんですよね。物量戦の世界だし。で、たぶん残ってるのって高単価高品質のラインとか、ミドル単価高品質的なラインですよね。少なくとも基準となる「【聞き取り不能16:56】」「GU」「ZOZO」みたいな所とか、プラットフォーム側とか、メーカ側とかよりも上のレンジで戦わなきゃいけないんで、どうしても品質が。そうなっちゃうともういい価格なんで。なんか一発売り切りっていうのわけにも段々いかなくなってくるだろうし、どんだけそこの人たちとコミュニケーション取るかみたなエクスペリエンス(UX)みたな奴を問われるじゃないですか。(価格が)高いから。ていうのは「ザ・D2C」だよなって思いながらやってますけどね。
鈴木:そこってなんか市場が結構成熟しちゃってるから、最終的にはD2C化しなくちゃいけないっていう。なんか必要に迫られてD2C化したような市場だと思うんですよね。そうでない市場はD2C化する必要は全くないんですけど。
田内:そうですね。どうなんだろうな、OEMってやつがある種の負の恩賞な気がしますけどね。それでいくと。
鈴木:まぁ(笑)本当は良かったんですけどね。もともともは。いわゆる餅は餅屋っていう考え方で、作る人は作るだけと分かれてたんですけど、差が出なくなったというところなんで。
田内:まぁアレンジが無いですからね。
鈴木:あとユーザーもちょっと馬鹿じゃなくなったっていうこともあって、そういうのも段々気付くような時代になったってのが非常に大きいので。D2C自体は僕は流行っていくと思うし、伸びていくと思うんですけど、事業者側が踊らされないで欲しいなとは思いますけどね。
田内:まぁそれでいくとアレですね。資本側の方が踊らされちゃってる気がしてて。例えばDC2じゃない、本当にただのOEMみたなやつに、ちょっとお金がある会社の人とか何年か前にありがちでしたけど、そもそもお金があるから何かに投資したいみたいな話があって、D2Cめっちゃ良いからD2Cに投資すると効果ありますよみたいな。
鈴木:はいはいはい、確かにね(笑)それ多いね。
田内:それで伸びたとこあんの?みたいな。
鈴木:ほぼ無いですよね。
田内:そうなんすよね。あれってそもそもOEMで作ってる段階で商品の品質って上がってこないじゃないですか。独自性の高いものって意味では。当然ながら全部外注しちゃってるし、アウトソースで基本的にお金使って。熱量が無いんで、エクスペリエンスも劇的な良さが出ないだろうし。てなっちゃうと、もうそれって箸にも棒にも掛からないものに結論なっちゃったんじゃないかみたいな。マーケティング力で無理やり売ってみたはものの、売れたけど継続しないしみたいな。D2Cって継続しなきゃ何の価値もないしみたいな。ていうのが溢れかえったのかなとは思ってます。
鈴木:まぁそうですね。これは何て言えばいいのかなぁ。D2Cで結論出すのってすごい難しいんですけど...。例えば、お客様の中で「D2Cやりたい」って言ってる人達の、なんか業者の特徴とかってあります?このジャンル多いみいな。
田内:いやぁ断トツ美容化粧品でしょうね。
鈴木:なるほどね(笑)
田内:健食系はそれこそ食品衛生管理が必要じゃないですか。ある種、気持ちの良さとかは悪いんで。基本的に化粧品に行くんで、化粧品って溢れますよね。
鈴木:これなんか私も同じで、相談にくる事業者のほとんどが美容健康が多いんですよね。
田内:まぁコンプレックス売りやすいですからね。
鈴木:そう。
田内:アレっすよね。なんかD2C系はアフィリエイトの業界と密接し過ぎちゃってて、売り方がアフィリエイト一辺倒なんですよね。
鈴木:なるほどね。
田内:まぁ今アフィリエイトの市場、超荒れてるんで。
鈴木:今年は大変でしたね(笑)
田内:今年は逮捕者は出るはなんやらみたいな感じだったんで。なんかもう媒体も、それこそ「Yahoo」も「Google」もそうですし、「Facebook」も「【聞き取り不能21:01】」もそうですけど、【聞き取り不能21:01】を加えても、レギュレーションすごい厳しくしたし、メーカーサイドの方も薬事とか気にしてるし、となっていくとどんどん取りづらくなるんで。結論、そんだけ密接に関わってやってたけども、アフィリエイトって成果報酬だから、ノーリスクでそういう、投資家というか投機家がなんか商品を囲ってOEM作って売ってもらうとかが回せてましたけど、もうそれキツイんで既に。
鈴木:うんうん。
田内:熱入れてる人じゃないとD2Cできないでしょっていう。なんか正常化してるっていう。バブルっていうか祭りは終わったな感はありますよね。
鈴木:なるほどね。そんな感じか(笑)それは多分、ほんとに私も全く同じ状況に応じているのでやりやすいってのもあるし、みんな周辺でやってる人が多いから、その声を聞いて「やりたい」っていうケースがほとんどだと思うんですけど。
田内:それこそなんか、今日とかもメーカー側と話してましたけど、どこも大体そうですけど結論アフィリエイトの比率下げたいんですよ。アフィリエイトの比率が50%超えてる所って結局なんか獲得の揺れが【聞き取り不能22:12】わけですよ新規が。新規の獲得しないっとやっぱ先細るんで、【聞き取り不能22:18】はまぁ、その自供やってく上でかなり命題的なやつになっちゃうんで。ただアフィリエイト側からすると、彼らも成果報酬でやるから、当然リスク下げたいが挙句。オーダーがいっぱいあるわけですよ。そのいっぱい出てくるオーダーっていうのは企業のブランド価値を下げるし、稼げるものも多いし、利益率を損なうものも多い。でも飲まないと動かない。依存しちゃってるから飲むみたいな。それってなんか健全性もうないよねっていう。
鈴木:アフィリエイトの比率下げたいのっていうのは、それって根本的に利益率上げたいからですか?
田内:事業が回らないんですよね。まぁ2軸あって、利益がもはやマイナスまでいってる可能性があるんですよ。今のアフィリエイトってLTVで換算されて報酬組むんですよ。初回が980円なので、2回目が4980円だとするじゃないですか。でもこれ報酬大体7000~8000円出てます。3回目まで続かないとそもそも利益でないんですよ。下手すると3回目まで続いても利益出てない可能性があるわけですよ。
鈴木:ここから少し攪乱っぽい話になるんですけど、Adがその状況じゃないですか。じゃあ、その後のリピートの施策どうなってるかっていうと、まずそもそもリピートは今しないですと、じゃあCRMやりますみたいなところで、その後のF1~F2以降のコミュニケーションでやっていくのは、代表的なところで言ったらメルマガ、ラインとかのメール系のコミュニケーション。紙のコミュニケーションっていうのは商品の同梱物か、DM送るかみたいな。プラス、コールセンターですよね。だいたいここにコミュニケーション施策って集約されてくるわけですよね。これがそもそもあんま進化してないみたいな状況。
田内:まぁずっとそうっすもんね。
鈴木:で、その辺今監修したりとかしてて見ててもやっぱり多いのが、結局ほぼすべての商品が続かないんですよ。じゃあ2回目以降なにをやっているかっていうと、もうまとめ買いの提案をするんですよ。もう3回とか2回とかまとめて買っちゃいませんかみたいな。これが一番効率が良いみたいな。継続してくださいっていうコミュニケーションのものもやっていくんですけど薄れてきてて。いま【聞き取り不能24:30】とかでやってるのは、まとめ買いで一気に着ちゃおうみたいな。だから今のようなAdで2~3回目の単価で取っちゃってからの、だいたい3回目くらいはすぐに回収しちゃうみたいな。ここで利益残ってますかみたいな継続のビジネスじゃなくて、割と短いスパンで仕留めにいくビジネスになってるんですね。3ヶ月くらいかなぁ。
田内:いやぁでもそうですね。大手の化粧品メーカーとかって基本的に定期メインで売ってないじゃないですか。でもこっちが本質だと思うんですね。よくあるアフィリエイトD2C的な化粧品とか健康食品って初回から割引バッコンかかってて90%OFFみたいな。2回目も70%OFFみたいな。まぁそれはそれでいいんでしょうし、原価割れてますけど多分、そういうやり方なんでしょうけど、まず本質的には通常の販売価格が存在してて、その販売価格で販売もしてるし、定期で買ってくれるんだったら割引しますよみたいな話じゃないですか。
鈴木:まぁ本当はそうなんですけど、彼らは関係なく回数を取りに行くっていう。これは本質的に正しくて。化粧品の本質って...価値が変わらないものを売ってるって最初に言っちゃったけど、化粧品って効果が出るまでに時間がかかるわけじゃないですか。だから効果が出るまで使わせるっていうのが、マーケティングで一番大事なんですよね。だから1回目2位回目、1~2ヶ月じゃ効果が出ないから使わせるんですよね。半年とか、彼らの中に目標があって。だからそこまでのハードルはなるべく下げるみたいな。ていうあり方はすごく正しいみたいな。要は化粧品って効果が出るまで価値が0なんですよね。で、効いたって実感してから価値が出るみたいな。そういうモデルだから、そういうやり方正しいみたいな。だから今ちょっと点の話をすると「Adの集客これです」「CRMこれです」みたいなのが主流になってるてのは結局それが1つあって、顧客と常に接点持ち続けるみたいなニーズ捉える仕事であって、プラス、サブスクってイメージがあるけど、まずここでサブスクが崩れるんですよ。D2C関係ないみたいな。
田内:どっちでもいいですからね。
鈴木:でもD2Cって顧客のニーズに応え続けることだから、それはどういうことかっていうと、そういう設計をしなくちゃいけないっていう。
田内:まぁそうっすね。効果実感は時間がかかるのはそうですね。ドモホルンリンクルとかそんな感じですよね。
鈴木:そうそうそう。だから化粧品もサプリメントもそのビジネスで本来やるべきなのは定期購入でどうこうって話じゃなくて、効果が出るまでいかに使わせるかみたいな。そこまでのトータルコストを見込んでやるっていうモデルになってるってことなんですね。
田内:なんか効果が出るまで実感の話で美容化粧品語っちゃうと、なんかもはや大手ブランド的なメーカーに勝てないでしょって思っちゃうんですよね。
鈴木:うん勝てない。
田内:「資生堂」とか「KORA」が作ってる化粧品と、そこら辺のD2Cブランドが作ってる化粧品ってレベルが違うんですよね。研究機関が違うんで。
鈴木:勝てないですよね。しかも【オフレコ27:33】「資生堂」と「KORA」は研究機関持ってるくせに本気出さないっていうね。本当にいいやつ作らないっていうね。
田内:なるほど(笑)
鈴木:コスト上がり過ぎるのがわかってるから、さすがにそれは売れないから作らないっていうね。彼らは本気出さなくても、そんじょそこらよりも良いみたいな。ていう状態だからすごく大変な業界なんですよね。本気出さない研究機関に行ったことありますけど「作らない」って言ってますもん。「ここまでやったらめちゃめちゃ効くけど高すぎる。終わり。」みたいな。「ですよね」みたいな。そんな感じなんすよね。
田内:まぁ製品企画のタイミングで落ちちゃうってことですね。
鈴木:絶対出さない。原価高すぎるみたいな。
田内:そうっすよねぇ。
鈴木:彼は絶対に本気出さないんですよ。でも他よりは優れているっていうポジションは維持するみたいな。【/オフレコ】
田内:そうっすよね。D2Cが流行ったタイミングってちょっとベンチャーぽかった話だったんで「バルクオム」とか男性向けのスキンケア無いからそっからやろうみたいな。隙間にやってるじゃないですか。それてターゲットのセグメント切ってるからありだと思うんですよ。
鈴木:あれはね。そうですよね。
田内:でもなんかそうじゃない商品っていっぱいあるじゃないですか。それってデパート化粧品にあるくねみたいな。
鈴木:それってそもそも貴方のところの商品を選ぶ理由ってそもそも必要ありますかみたいな当たり前な話になっちゃうし、まぁほとんど無いみたいな。だからマーケ側の力でなんとかしてっていう風にやって、客単上げてリスク減ってアフィでやりますとか、じゃあ【聞き取り不能28:53】だったら、まとめ買いを先になるべくキャッシュの会社【聞き取り不能28:55】ますとかっていうような、ちょっとどうしても場当たり的な手法になっちゃう。
田内:そうっすよね。本来物販って在庫リスクがあるんで危険なビジネスですからね。なんかその【聞き取り不能29:05】できないやつはD2Cってビックワードで市場はちょっと荒れたんで。参入者は増えちゃいましたよね。その参入者たちを煽った人たちがいるんである程度。なんかそれが本当に品質の良い商品で勝てる見込みがあればいいんですけど、彼らは多分それ関係なかったんでしょうね。
鈴木:だから「Netflix」とかに踊らされてやったけど、「Netflix」とその人たちの違いは物販かコンテンツかなんですよね。全然違うみたいな。「Netflix」はコンテンツなんで掛けられるコストも違うっていうね。めちゃめちゃかけられるっていうね。コンテンツ腐らないんでね。
田内:うんうん。
鈴木:まぁそういう流行ってるものと、自分たちの置かれている状況を皆さん理解しないでビジネスやってるから、そういうことが積み重なって起きてるみたいな。
田内:ビジネス戦略的な部分の話までいっちゃいますね。
鈴木:そうね。【聞き取り不能29:55】じゃ絶対にそうなるはずなんですよね、でも逆にPGが自分たちでメディアを運営してやってるし、テストをやる環境もあるし、色んな事業をやっていくと思うんですけど、逆にこの手の事業でやってくんだったら、みんなそんなに自分たちの商品に自信があるんだったら、完全返金保証やってほしいみたいな。まだ全然みんな出来ないみたいな。結構、僕提案してきたんだけどなんか出来ないみたいな皆。そこやってくれないみたいな。
田内:怖いってことですよね。
鈴木:そう。でもこのビジネスの本質を考えると効果が効くまでの回数って、多分それぞれの商品にあるみたいな。必ず事情を聞く「何回くらいで効くんですか」みたいな。そこを聞いて「そこまで走れば大丈夫ですよね?」みたいな。「そこまで走る施策を考えませんか?」ていうのの中の1つとして完全返金保証みたいな売り方をして欲しいみたいな。それ言わないから皆買ってくれないし、リスクやだねみたいな。これはD2Cブランドとかそういう事をPGが自分たちでやるんだったら、そういう売り方をテストして欲しいなってね。
田内:なるほど(笑)
鈴木:僕はなんか逆にそれ見たいっすね(笑)その売り方のデータを見たいなってすごい思うし、どれくらいCV取れんのかなとか。実際ね、返金保証ってご存じのとおり、そんなに返金無いみたいな。返品率ってせいぜい2%以下ですからね。いわゆるEコマースの定期購入ってね。逆に僕ら2%超えると高いって判断するんで、みんな集めて会議しなくちゃいけない。なんでこんなに返品が来てるんだって。そんなモデルなんで別に完全返金しても大丈夫なんじゃないかなぁみたいな。
田内:なるほど。
鈴木:まぁそういう話はするんだけど、みんな中々やらないみたいな。
田内:まぁ短期的にだったらいいんですけどね。一旦、週次でテストしてみましょうみたいな。
鈴木:そうそう。だから売り方っていうところは本質に根付いた売り方をしなくちゃいけないし、あと大事なのは顧客のニーズは常に変化するから、自分たちのやり方とかこれまでの成功手法を早く捨てる能力っていうのも結構大事かなって。多分、広告運用してて半年とか1年単位でやり方って常に変わってるじゃないですか。
田内:まぁ主力の媒体変わっちゃいますからね。
鈴木:ですよね。これは多分、顧客との話の中ではそういう提案とかコンサルってしてると思うんですけど、多分皆あんまり知らないそれみたいな。一般的にやってる人たちって結構同じ手法をずっと使うみたいな。そういうのをちゃんと教えてあげた方がいいと思います。
田内:まぁそれはありますね。なんか「Facebookがでなくなりました」みたいな。「そりゃそうだろレギュレーション今超厳しいもん」みたいな。
鈴木:アフィの変遷とかもあるしみたいな。これもD2C的な話で顧客のニーズも変わってくるから、やっぱりニーズに合わせた売り方っていうのを常にしなくちゃいけないよっていう。だから成功事例と捨てるっていうこと。この2つが組織的に無いと厳しいかなぁって思いますよね。
田内:そうだなぁ。僕がD2C系触るんだったら。ていうか今やってるやつで行くんだったら、結局、市場品質勝負化するんで、着地は。やっぱりマーケティング力勝負って限界あると思うんですよね。
鈴木:やってる側が言っちゃうとあれなんですけどそうですよね(笑)
田内:まぁ予算戦なんで最終は。予算って持ってる情報量戦じゃないですか。
鈴木:いやぁ本当そうなんだよねぇ。
田内:でまぁある程度その情報を持ってる状況で戦ったとして、最終的に商品戦になった時にLTV負けするって話になってくると、LTVで負けるってことはそもそも商品もいっぱい出回ってるし、プレイヤーもいっぱいいるんで、広告運用する人たちも。つまり基本的に全体のCPAが上がっちゃうわけじゃないですか。ボトムが。てなってくると、そこと戦うためには他よりも良いLTVとか、客単価をキープしなきゃいけないじゃないですか。でもそれって雑多な商品は無理なわけでどうしても。やっぱLTVや継続率とかに関してはCRM的な努力は当然ありますけど、それを含めた上でもマーケティングが関与できる要素って1~2割くらいしかないんで。結局、商品力になっちゃうんだよなみたいな。マーケティングのファーストタッチって「売る」って部分になっちゃうんで、それを考えると「○○で日本一」とか「老舗である」とか極端な特徴がないと、もはや触るべきじゃないじゃないかみたいにさえ思うっていう。
鈴木:これもマーケティング手法と同じで、製品も辞めるタイミングを絶対に決めなくちゃいけない。ここまで売ったら終わり、それ以上売らない、LTV絶対しないみたいな。商品も必ずチェンジしなくちゃいけない。これはD2Cの鉄則だと思いますけどね。同じものを売っちゃいけないっていう。
田内:そもそも大型のブランドとかって基本的に商品ラインナップ変えますからね。
鈴木:マイナーチェンジを常にしてるみたいな。
田内:飽きられますからね。メインラインはありますけど、メインラインも中身拡張していくし、そういうの重要っすからね。
鈴木:とにかく、D2Cやると顧客に直接売れるから利益率高くて、なおかつサブスクだから積みあがっていくみたいな。そのネットワークビジネス的な考え方っていうのを直ちに辞めていって、常に顧客と会話するみたいな。ていう手間を取り入れる努力をしなくちゃいけないっていうのが一番のポイントですよね。
田内:ちゃんと勝とうと思ったらそうなっちゃいますよね。
鈴木:そう。だから本当は糞面倒くさいビジネスなんですよD2Cって。逆になんでやるんだろうなぁって思いますもん。自分でD2Cやろうと思ったら、多分他の仕事辞めると思います。すごい労力かかるから最初。リソース全振りするくらいの気持ちでやると思う。それやりたくないからやんないっていうね。
田内:うんうん。
鈴木:そういう意味ではD2Cをやるんだったら。まぁD2Cって名目が社内的に風通しが良いんだったら、そういう風にやりつつ、地に足を付けた売り方をしましょうねっていう話をすると思います(笑)
田内:なるほど。
鈴木:夢の無い話をしましたけど...。
田内:【転換】なんか栗本もONにしてさ。今度4人の状態で、何か題材で聞いてて面白そうだったり、疑問あったら投げ込んでもらって...割愛【/転換】
田内:EC全体の市場観が大分変わってきちゃってて。全体通しても。
鈴木:でもどうですか?案件多くないですか?直近の話をするとコロナの影響で5月くらいまでパタッと止まったんですよ。新規。
田内:なんかEC化ってのは増えましたよね。
鈴木:6月からゴリゴリきてますよね。なんか相談ね。増えたなぁっていう。
田内:僕んとこだとやっぱり立ち上げになっちゃいますね。なんかそもそもやってなかったところが危機感に煽られて、やるっきゃねぇみたいな。
鈴木:あぁ。でもそれ多いです。
田内:そういう意味ではなんか。これまでデパート化粧品とか、デパートにしかないようなハイブランド(デパコス)。そういうのが食品もそうですけど、ネット通販に来てるんですよね。移動して。
鈴木:あぁ。確かにねぇ。
田内:もうちょいすると市況が多分もうちょい変わっちゃうんですよね。この前、ネットで強かった人たちが商品力で負ける時が来るんで。
鈴木:なるほど、そうですよね。もともとブランド強いところがくると競り負けますよね。
田内:そもそも彼らは元が強いんで。
鈴木:だから元が強い人たちはコマース化するだけで上積みが取れちゃうんでうしょね大体。で、取ってから考えても別に大丈夫みたいな。「とりあえず既存の顧客はだいたい取りました」からでも大丈夫みたいな。それはとってもいいと思う。
田内:【転換】聞いててどう?【/転換】
宮内:自分ちょっと現場から離れて1年くらい経っちゃってるんですけど、ちょこちょこ皆から話を聞く限りではほんと2人の話したことがその通りだなって思ってます。で、その中でコンサルティングしていく上で、そもそも設計のところから変えていかなきゃいけないんじゃないのってのは良く目にするなっていう。
田内:まぁ例えば後入りで改善とか入ると、ほとんど無いとまずいっしょみたいなやつが無いんですよね。条件として。
鈴木:うんうん。
田内:例えば、商品10個持ったとするじゃないですか。普通って連携性を持たすじゃないですか。当たり前ですけど。顧客連動性の低い商品をいっぱい横に展開していっても、何かショット売りで終わっちゃうんでクロスしないじゃないですか。なんすけど、平気で横にほとんど連携できないみたいな。マジかみたいな。これ自社ECモールにすることすらもはやできんみたいな。
鈴木:これはOEMメーカーにありがちな問題で、その時その時のニーズに合わせてブランドみたいなものを作っちゃうから、クロスセルすることをそもそも考えて設計してないんですよね。商材として。これが多いかな。
田内:それはありますね。なんか最近そういうとこ多いんで。アフィコマース系の人たちはそれがやっぱ多いっすね。アフィリエイターが売りやすいものとか、市場で走ってるものとか、そういう焦点で置かれちゃうんで、そもそも事業戦略ってのが戦略になってないんですよね。
鈴木:単品ですよね。
田内:まぁある意味戦略ですけどね。市場の状態にフィットさせて最速で売り抜けるっていうのはまぁそうなんですけど、それって常にフィッティングさせて常に売り続けるが前提なんで、変数としては「商品が当たる」っていうのと「アフィリエイターが売ってくれる」っていう2点が必要じゃないですか。でも「アフィリエイターが売ってくれる」の部分が、市況変化してできなくなった瞬間終わっちゃうんで。それもはや外部の人たちに自分たちの命を全部預けてるんで、かなり危ないじゃんっていう。
鈴木:まぁ大手が取る戦略ではないんですよね。
田内:そうですね。大手はやっぱ数珠つなぎでライン作って綺麗に刈り取りますからね。それ考えたら月々の契約を同じ商品で取るよりも、ステップ組んでいって別の商品にスイッチするみたいなのを5回ぐらいやった方がLTV長いんじゃないかって思っちゃうんですよね。
鈴木:本来は全体のニーズを捉えてあげて、それを解決していってあげた方がいいんですけど、そこの信頼っていうブランドを勝ち取るまでに非常にまだ弱いんですよね。WEBの手法がね。それなんでかなって思うと、日本の市場の問題もすごく大きくて。日本の市場の問題で何が大きいかっていうと、よく言われるのが日本のダイレクトマーケティングってAd回してLPで刈り取るみたいな。LPは縦長のLPをガツンみたいな。これが10数年くらい続いているわけじゃないですか。細かい変化はあるけどあんまり変わってないみたいな。海外だと今それやってないとかってよく言われる話なんですけど、それって微妙に違くて、海外でももともと縦長のLPあったと、けど今はちょっと変わったみたいな。今はどちらかというとLP飛びましたっていったら、バンって動画ありますみたいな。見てください終わりみたいな感じになってるんですけど。じゃあ、なんでこれが日本で流行らないかって言うと、どちらかとういう手法とかリテラシーだけの問題じゃなくて、そもそもネット環境の影響が大きいってのが。Wi-Fiが当たり前なアメリカや中国とかに対して、日本て公の場でオンになってないみたいな。しかも携帯代高いじゃないですか。だから動画とかっておいそれと見れないんですよね。だからその手法流行らないみたいな。もちろんYouTube流行ってきたりとか、段々動画に対する障壁が下がってきているけど、海外と比べると下がってないっていう。ここは大きな違いだなっと思う。あんまり手法が変えられないっていうのは技術の問題じゃなくて、通信環境の問題だと思いますけどね。
田内:海外とかってD2Cブランド増えたんですかね?なんか靴とかは増えてるじゃないですか。アパレルファッション系は。
鈴木:アパレルファッション系は増えてますよね。
田内:あと健康系か。スムージーとかめっちゃありましたよね。
鈴木:そうそう。あとプロテインバー(BAR)みたいなのもあるし。だから海外は物凄い増えてて、この2~3年でよく言われているのがD2Cブランドが実店舗を持つみたいな。これって利益率とかの問題じゃなくて、彼らはシンプルに顧客と接点を持つっていうポイントを増やしているっていう。で、その根底にあるのってデータマネジメントの考え方なんですよね。データを取って、それを評価するみたいな。で、それをなるべく機械化していくみたいな文化があって、これが日本に無いのも結構原因な気がします。
田内:なるほど。
鈴木:データ扱える人いなくないですか?
田内:日本にいないっすね。データ見れる風が多いですね。
鈴木:見れなくないっすか?
田内:メーカサイドとかに居るマーケターとかだと、たまにマジでイケてるマーケターとかがいて、その人がデータ見れますけど、他ってデータ見れる風なんでほぼ。そもそもデータの出し方知らないみたいな。
鈴木:そうそうそう。そういう基本的な設定のやり方とかも含めてだし、データマネジメントのあれがそんな無いみたいな。しかもそんなに難しい分析してないのに皆できないみたいな。マーケのD2CとかEコマースぐらいのレベルの分析って、そんな複雑な分析が必要なクライアント多くないみたいな。結構、シンプルな分析でできるみたいな。でもそれ皆やってないみたいな。これはマーケの問題。でも「セブンイレブン」とかは一応やってたっていう。
田内:まぁああいうとこ早いっすからね。そういうの。試すのがまず。当時はですけど。今はどうかわかんないですけど。
鈴木:今はそうでもないんですけど、当時の小売業界っていうラインにおいてはポスレジっていうシステムをいち早く導入して、発注のところまで落とし込んでいたんですね。20年くらい前のポスの発注画面みても、毎日何個商品が売れたかっていうデータが手に持つデンモクで見れて、天気の情報があってとか、発注をするために必要なマーケティング情報があったんですよね。で、明日は何個にしようみたいな。っていうのをずっとやってたんですよ。しかもコンビニってバイトが発注するんですよね。だからバイトでもわかるくらいにデータ提供してたんですよね。これは結構すごいみたいな。雨の日だから蕎麦が売れるとかっていったら、確かに売れるみたいな。そういうのをインプットしてたんですよね。これはすごかったですよ。ただ彼らは店舗では出来るのにネットで出来てないのが問題みたいな。
田内:まぁまずネットの文化に馴染んでないっすもんね。
鈴木:そう。馴染んでない。設定もしてないみたいな。そんな感じですね。
田内:勿体ないっすけどね。でもどうなんだろうなぁ。なんか小売系の安いラインってあんまネット合わないなって思っちゃいますけどね。なんかAmazonとかでええやんってなっちゃうんで。
鈴木:そう。結局ね。だからセブンがセブンの商品をそのまま売ってももちろん意味がない。
田内:だからイオンとかがPBでめちゃくちゃハイブランド作るとかはありですけどね。
鈴木:ハイブランドブームって結局日本ですね。この10年くらいで消費の仕方も変わったじゃないですか。富裕層が増えて、貧困層が増えたみたいな。こういう変遷があるわけですよね。厚労省のデータでも確か出てた気がする。消費者物価指数が100から105くらいになったみたいな。で、収入の質が98ぐらいに下がったみたいな。ていう風に出てたから、明らかにお金持っている人増えたけど、お金持ってない人も増えた。中間がいなくなった状況なんで、ハイブランドが売りやすくなったのはそういう背景が強い。だから日本ではそのやり方いいと思います。でも海外だとそのやり方してなくて、横に広げていこうっていう。やっぱりマーケットがデカいんで、店舗作るのも結局そうですよね。横に広げるためですよね。より広く認知させるっていう。
田内:なるほどなるほど。
鈴木:これね...。結構話散らかっちゃたんですけど、日本のD2C流行らない理由って結構いっぱいあるみたいな(笑)
田内:じゃあ栗本。聞いてる感想は。
栗本:そもそも商品のコモディティ化が激しいというか、常々感じるんですよ。YouTubeでも同じようなチャンネルが大量生成されてるし。てなってくると選ぶものが多すぎるがゆえに、知ってるものに執着する自分がいるんですよ。「知ってるブランドである必要がある」とか自分の中で条件を決めちゃって選択肢を削るってスタイルをとってるんですよ。これがアフィリエイト商材で失敗したっていう声とかがネットに上がってるわけで、ユーザーに関してもITリテラシーが上がってきているところで、手法的な話っていうより、ファンを付けるとかブランドそのもに価値を持たせるようなマーケティング手法を取っていかないと、今イケても廃れるんじゃないかなって感じましたね。
田内:まぁでもそれにほぼ近いですけどね。なんか例えば、今のからでいくとアフィ系から始まったD2Cブランドとかでも、結論着地が良かったところってバンバンPRして、商標のKWボリュームバコンて増える、商標増えるとリスティングで商標投げるのも簡単だし、SEO上でもブランドサイトは基本1位だから、CPAほぼ0円で取れるわけじゃないですか。そりゃあ全体の相対CPAみたら安くなるよみたいな。ていうのができたところだけが買ってるだけで、それ以外は基本的に落ちてるんで。長く続かないし。焦土戦じゃないです予算バーンって出し続けるんで。
鈴木:だからこの手法って結局デジタルがなかった頃のCMバーンって打って、皆が知ってるブランドになって売れるっていう状況と一緒ですよね本質的に。だから手法は目まぐるしく変わるんだけど、本質的なところで言ったら結局、常に頭の中に入ってくるブランドになった方が一番効率はいいよねっていうことなんですよね。で、その規模を目指せないんだったらアフィとか...まぁアフィって要はデジタル広告の中で結構強めのセールスなんで、そういう強めのセールスで一気に刈り取るみたいな。これはリアルでいったら営業マンがセールスに行くのと一緒ですよね。広告費使わなくてもトップ営業マンが1人いれば物を売ってくるみたいな。そういう商材と一緒で。そういうやり方をとって、小さい規模で利益をしっかり取るみたいな感じのモデルなんで。だから、これも更に言うとアメリカによくある格言で「ビジネスはゴールを決めてからやれ」みたいな。どの規模までやるのかってのを決めて、適した手法をやった方が良いみたいな。本当に100億とかにするんだったら、マスにリーチしないとダメだしみたいな。1億とか数億くらいだったら、別に狭いところでピンポイントで取りに行くで全然いいと思うけどみたいな。だからそういうところも、やっぱ皆イメージできないみたいな。「売れれば売れただけお金出す」っていう人結構いるじゃないですか。
田内:そうっすね。
鈴木:一番困るみたいな。一番困りませんこれ?広告屋として(笑)
田内:いや基本的にそういう話は断っちゃいます。売れれば売れた分だけって、そんなの誰でもそうやんみたいな。問題はそこじゃないのよみたいな。「売れるまでの期間にどんだけ投資できるんですか」って話なんで。
鈴木:その時のパートナー選んでくださいって話なんですよね。僕らでいいですかみたいな。
田内:先発投資出来ないんだったら、辞めた方が良いんじゃないですかみたいな。
鈴木:だからよく言ってるのはお金を出すか、手数をかけるかどっちかは頑張ってみたいな。お金ないんだったら、なんかもう頑張ってくださいみたいな。
田内:そうっすね。
鈴木:SNSって広告使わないで売る方法、無いですからね。
田内:そうっすね。まぁどれでもそうですけど、インスタとかでもマジでやってるところなんて超コスト掛かってるじゃないですか。人的な部分で。
鈴木:めちゃくちゃ頑張ってますからね。
田内:なんかSNSはいま労力かかるから、今お金は刈りづらいですけど。それが面倒くさいから広告売ってるんであって、二者択一でしょって感じなんで。
鈴木:正しいでるよね。やり方としてね。でもそれも出来ませんみたいなお客さんがいるから、結構D2Cやりたい人に多いから。それは事業者に頼むことじゃなくて、魔法使いに頼む仕事なんで無理ですみたいな(笑)
田内:そうっすね。僕らとかだと最初にPL引きますけど、もう最初から数千万~数億の予算はみてもらうんで。まぁ全部使い切って0ですみたいな話はしないんで。フレキシブルに対応しますし、ペイドなんで全部月次で【聞き取り不能53:24】ますけど。そこで引いた額くらいって年間で見た時に、現実的に稼ごうと思ったら掛かっちゃう額じゃんみたいな話なんで、それ用意できませんって鼻からゲームセットでしょっていう。
鈴木:これ結構根本的な話なんですけど、PG的にはこれからどんなお客さん取るのがいいですか?
田内:今やってるのでいくと、やっぱり良いコンテンツを捌きたいんですよね。【聞き取り不能53:22】だとしても。ただ良いコンテンツを持ってるところが金を持ってるなら別にいいんですよ。持ってなかったら金を引っ張てくるんで一緒にやりましょっていう。
鈴木:まぁ良いコンテンツだから何とでもなるみたいな。
田内:だからお金を持ってることよりも、良いコンテンツがあることの方が重要だなっていう。基本的な指標です。
鈴木:私ももうちょっと積極的な営業しようかなぁ。要はしてないから糞案件めっちゃくるんですよ。
田内:あぁなるほどなるほど(笑)
鈴木:わかります?(笑)営業してないから最後の砦っぽい案件めっちゃくるんですよ(笑)炎上したんでこれどうにかしてくれませんかみたいな(笑)いやぁ...みたいな。(笑)だから糞案件が多いんで、もうちょっと前に出て頑張ってますよアピールしたら、先発で依頼受けられるじゃないですか。
田内:そうっすね。
鈴木:そっか、PGの会社的には、その辺がもっと高い方が絶対良いのか。先発の相談が多いみたいな。
田内:なんかお金出す人は結構いるんですよね。知ってる投資家とか資産家とかでもそうですけど。なんか「面白い企画だったら5000万付けます。1億付けます。」みたいな人はいるんですけど、結局面白い企画になるための球をゼロから作るのはマジあり得ないんで、良いブランドでやりたいじゃないですか。
鈴木:なんかね。原石みたいなやつがね。まぁ確かにそういう意味ではこういうPR活動するのが一番いいのかもな。もっと認知上げて、こういうことできますよっていうブランドをちゃんと作っておくのはね。今人脈で来ますもんね良い案件って基本的に。
田内:まぁ紹介になっちゃいますからね。
鈴木:ですよね。
【ここで本題終了55:35】