インスタグラム広告とは|利用するメリットと費用を解説

インスタグラムは、主要なSNSの中でもユーザー数が右肩上がりに伸びているプラットフォームです。インスタグラムが普及するにつれて、ビジネス目的で運用を行うユーザーも増えてきました。インスタグラムをビジネス活用する上で欠かせない存在といえるものが「インスタグラム広告」です。そんなインスタグラム広告のサービス内容やメリットを解説していきます。

インスタグラム広告とは

インスタグラム広告とは、SNSプラットフォームであるインスタグラム内で有料の広告を表示させることができる機能です。アカウントをビジネス用に切り替えることで使用できます。インスタグラム広告は、画像や動画などのビジュアルを前面に押し出した宣伝が行えることが特徴で、広告の種類が豊富です。それによりユーザーに広告っぽさを感じさせにくいことがインスタグラム広告の魅力です。

インスタグラムユーザーの年齢層

インスタグラム広告を利用するにはリーチできるユーザー層を把握しておく必要があります。自分の対象としている顧客層とずれていた場合、集客につながらない、もしくは費用対効果が悪くなってしまいます。

現在インスタグラムの利用者は右肩上がりで伸びており、2019年3月時点でのアクティブユーザー数は3,300万人と、日本人の4人に1人が使用している計算になります。利用者の年齢層を見てみましょう。

年齢 利用者数
10代 332万人
20代 536万人
30代 558万人
40代 535万人
50代 409万人
60代 220万人

全体の男女比:男4割・女6割

引用:ガイアックスソーシャルメディアラボ

意外と思われるかもしれませんが、30代の利用率が一番多いという結果に。全体の男女比は男4割・女6割とそれほど差がないことがわかりました。では20~40代をターゲットにした広告を打てば効果を最大化できるのでしょうか?事項で説明していきます。

インスタグラム広告に向いているビジネス

インスタグラムの購買データを見てみると全体的に購買展開率が高いことが伺えます。

購買率が高い順番はファッション、化粧品、外食店舗、テーマパーク、日用品などです。これは画像などのビジュアルイメージで商品の魅力を伝えられる「インスタ映え」と相性のいい商品の購買率が高いと推測できます。インスタグラムの利用者が増えて年齢層が上がっているとはいえ、今のところ10~30代の女性が購買層の中心といえます。

インスタグラム広告のメリットと特徴

広告効果を最大限発揮するためには媒体の特性を理解しておく必要があります。インスタグラム広告にはリーチできるユーザー層の違い以外にも他の広告にはないメリットと特徴があります。インスタグラム広告のメリットと特徴を解説します。

  1. ビジュアルを活かしたアピールができる
  2. 細かいターゲティングを設定できる
  3. 広告費用を抑えることができる
  4. 広告の目的に合わせたCTAを設定できる

ビジュアルを活かしたアピールができる

インスタグラムの最大の特徴は画像や動画がメインのSNSということです。インスタグラム広告はその特徴を最大限に生かして宣伝を行うことができます。

おしゃれな画像や動画を使うことで瞬間的に多くの情報を伝えられる上、文字情報では伝えることが難しい雰囲気などもユーザーにアピールすることができます。ビジュアル中心で広告っぽさの少ない自然な宣伝が出来ることもメリットです。

細かいターゲティングを設定できる

インスタグラム広告では制度の高いターゲティングを行うことができます。その理由は親会社であるフェイスブックと同様のターゲティングエンジンを採用していているからです。

インスタグラム広告ではユーザー属性、年齢、性別、地域などのパーソナル情報以外にも、ユーザーの行動や興味関心からターゲティングを行うことができます。フェイスブック上の行動データを解析した行動ターゲティング、「いいね」などの行動や、フォローしているアカウント情報をベースに割り出される興味関心ターゲティングなどがあります。

広告費用を抑えることができる

インスタグラム広告はセルフサーブ式の広告になるため、予算や期間を決めて出稿することができます。

設定方法によっては100円単位からの出稿も可能です。SNS広告全般にいえることですが、インスタグラム広告はリスティング広告に比べて低額で出稿することができます。

リスティング広告が高い理由は参入企業が多く値段が高騰しているためです。その点、インスタグラム広告であればリスティング広告の2分の1から、4分の1の費用で広告を出稿することが可能です。

広告の目的に合わせたCTAを設定できる

インスタグラム広告では、広告内容に合わせてCTA(コールトゥアクション)を細かく設定することができます。

CTAとはユーザーにとって欲しい行動を促すことです。インスタグラム広告では「購入する」や「予約する」などの一般的によく用いられるCTAだけでなく、「寄付する」「音楽を聴く」「ゲームをプレイする」など、様々なシーンに合わせて選択することができます。

これにより広告内容の幅が広がり、ターゲットの細かいニーズを取り込むことができます。

インスタグラムに掲載できる広告の種類

インスタグラム広告では多種多様な広告形態を選ぶことができます。

これにより一つの商品であっても違ったアプローチが可能になります。宣伝したい商品やサービスに合わせた広告形態を選ぶこともできます。広告の種類を見ていきましょう。

写真広告

写真広告は、インスタグラム広告の中で最も一般的な画像一枚のシンプルな広告です。

フィード画面に表示され、画像のフォーマットは正方形・横型・縦型の3種類を使用できます。最大ファイルサイズは30GBまで、ファイルタイプはjpgとpngに対応しています。説明文の最大文字数は2200文字、最大ハッシュタグ数は20です。画像一枚のとてもシンプルな広告になるため、画像のクオリティとクリエイティビティが問われる広告形態です。

動画広告

動画広告は、インスタグラムのフィード画面に動画を表示させるものです。

選べるフォーマットは正方形と長方形の2種類です。動画の最大ファイルサイズは40GB、最長60秒の動画をシェアすることができます。ファイルタイプもほとんどの種類に対応しています。

動画広告は画像に比べてより多くの情報を伝えることができます。また、ストーリー性を持たせることができることもメリットです。文字を読みたくない層にもリーチできるので、需要が高まっています。

カルーセル広告

カルーセル広告は、複数の画像や動画をスライド形式で並べて表示できる広告方式です。

横にスワイプすることで次の画像や動画を表示することができます。カルーセル広告のフォーマットは正方形のみになります。ファイルタイプはjpgかpng、画像使用可能枚数は3~10枚の間、最大ファイルサイズは画像1枚につき30MBとなっています。

カルーセル広告で表示することにより商品ラインナップを見せることができ、ブランドストーリーを高めることができます。

ストーリーズ広告

ストーリーズ広告はインスタグラム独自の広告形態です。他の広告と違い、スマートフォン画面にフルスクリーンの広告フォーマットで表示されるため没入感が高いのが特徴です。

ストーリーズは、一般ユーザーのオーガニックな投稿は24時間で自動的に消えますが、広告は消えません。一般ユーザーの投稿の合間に表示される広告のため、いかにユーザーの関心を引けるか、広告としての違和感を生じさせないかという点の工夫が必要になります。

発見タブ広告

発見タブ広告は2019年にリリースされたばかりの新しい広告形態です。

「発見タブ」とはアプリの画面下部にある虫眼鏡のアイコンをタップすることで表示される画面のことです。この画面にキーワードを入力することで関連情報を検索することができます。また、インスタグラムのエンジンがユーザーの使用履歴から趣味趣向に合わせた情報を表示します。

発見タブ広告を利用することでよりパーソナライズされたユーザーにピンポイントで情報を伝えることができます。

インスタグラム広告の課金方法は4種類

インスタグラム広告の課金方法は4種類です。それぞれどのような違いがあるのか詳しく見ていきましょう。

CPM(Cost per Mille)
広告が1000回表示される度に料金が発生する課金方法です。
CPC(Cost Per Click)
広告がクリックされる度に料金が発生する課金方法です。
CPI(Cost Per Install)
アプリがインストールされる度に料金が発生する課金方法です。
CPV(Cost Per View)
動画が10秒以上再生されると料金が発生する課金方法です。

インスタグラム広告で掛かる費用

インスタグラム広告で必要な費用の目安を表に記載します。

課金方法 目安費用
CPM 0.25~1円
CPC 40~100円
CPI 100~150円
CPV 4~7円

インスタグラム広告を自分で運用する場合、最低月額3万円程度が必要になります。自分で運用が難しければ代理店に依頼する方法もあります。その場合は広告費の20%が掛かります。

まとめ

今回はインスタグラム広告がどういったものかという説明や、使用することで得られるメリットを解説しました。

インスタグラム広告にはたくさんの広告パターンがあり、目的に合わせて選択することができます。インスタグラム広告の特性を正しく理解してビジネス利用に結び付けましょう。

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