「自社のメディアを事業譲渡したい」
「サイト売却の査定をしたけど、安すぎる...」
「ポテンシャルはあるはずだけど、誰も買ってくれない...」
そんな悩みをお持ちの事業者の方に向けた記事になります。
グロースハック事業や、自社メディア、サイトM&Aに特化した「PROJECTGROUP株式会社」が
今まで見てきた売れるサイト売れないサイトの違いや、どうしたら高く売れるのかの方法についてご紹介していけたらと思います。
目次
今、サイトM&Aの市場が熱い!
最近よく聞くようになってきた「サイトM&A」という言葉ですが、個人のアフィリエイトサイトの売買のプラットフォームだったものから、現在はベンチャー企業がEXITするために、使用するという機会が増えてきました。
また、大手メガベンチャーが購入するだけでなく、近年では「メディア投資」という言葉が流行ってきており、「金融資産」や「節税目的」でメディアを保持する人が増えてきているようです。
サイト売買の市場動向
出典:2008年版 サイト売買市場白書(矢野経済研究所)※リンク切れ
かなり古いですが、私が探した中ではこれしか見つかりませんでした...。そもそも流通数が少なく売却価格も通常のM&Aと比べてグッと低い市場なので、まだまだ白書にしてもらえない状況ですが、見ての通り右肩上がりで推移しています。
サイトM&Aの仲介業者も増えていて、認知している限りでも「30社」はいると思います。また最近では直接営業・コンサルティングをするような仲介業者も増えてきているので、今後も確実に伸びていく市場になるのではないでしょうか?
メディアの価値はSEOに依存している
メディアを売却するときはSEO状況(順位獲得状況)に注意が必要です。
「右肩上がりだった売上が、8月を皮切りに80%減してしまう」というのはよく聞く話。
「運用さえしっかり行えば安定するのでは」と考えられがちな「Webサイト」ですが、その多くはSEOに依存しているものになりますので、遅かれ早かれ絶対に落ちます。このことは念頭においた上で運用・売却をしていきましょう。
アルゴリズムのアップデートに左右される
年に数回大きいアップデートがあり、それ以外にも常時、検索結果順位が調整されている市場において
数年間同じKWで1位になっている記事を私はあまり見たことがありません。
直近のアップデートでは、各媒体社が軒並み流入数減しました。
2018年年末現在、検索結果が「0件」という状況が発生し、そもそものクエリ数が減少していることを考えると時事やユーザーニーズ等に合わないコンテンツはすぐに淘汰されることが想像に難くないと考えます。
ですので、サイトを売却する際は「ベストの状態で売る」ことが求められるという事になりますね。
また補足として買いが慎重になる時期が一定タイミング(大規模なアルゴリズムのアップデート直後など)で発生しますので、それを避けて売却することも重要です。
サイト売却の相場について
ではサイト売却の相場に関してですが、「月間利益18~24ヶ月分」が一般的と言われています。
サイトの賞味期限を加味すると妥当だと思いますが、サイトによっては売る直前で流入が「0」になってしまったケースもあるので売る側からすると判断が難しいですね。
尚、今現在(11月)の相場感では「月間利益12~18ヶ月分」で推移しているため、今は売りの時期ではない(アップデート後だったため)と思われます。
弊社では収益性・ポテンシャルの観点から「40ヶ月以上」でサイトを購入するケースもありますが、特定の条件(後述)を満たすようなサイトに限定した話。ただし、そういったサイトはごく一部なので気にしなくて良いでしょう。
高く売れるメディアの条件
では、弊社が購入するような40ヶ月分以上で売れるメディアは一体どのようなメディアでしょうか?
ざっくりいうと下記のような基準になります。
- SEOが安定しており、流入が上昇傾向
- 獲得しているKWが良質である
- 唯一無二のコンテンツを保有しているorコンテンツの質が高い
- UIが綺麗、カスタマイズしやすい
- ドメインの質が良い、
- ユーザーニーズに即したコンテンツが多く生成されている
弊社では上記の状態が良好で、まだまだ改善余地があることが判定できれば即購入します。
しかし逆に、
- GoogleAnalyticsの開示をしていない(情報開示量が少ない)
- P/Lが不明瞭(アフィリエイト収益を発生ベースで記載している)
- 流入が安定しない
- 記事内容が薄い、ジャンルがバラバラ
上記のようなメディアはポテンシャルが低い場合が多いです。
メディアを高く売る4つの方法
ここからはメディアを高く売る、優先度の高い方法について紹介していきたいと思います!
上昇曲線を描く
最低2-3ヶ月は「流入数」「売上」が上昇曲線になっている状態で売りに出しましょう!
サイトの状態がどうであれ「データ上」で成果が向上しているメディアには人が集まります。また仲介側も紹介がしやすいので、少しばかり価格を釣り上げても購入してくれる人が出てくるケースも多いです。
魅力的なKWを獲得する
ほとんどの買い手はITリテラシーが高く、必ずそのサイトの「ポテンシャル」を加味して購入の有無を決定します。
ですので獲得KWがユーザーの購買行動に関わるものであればあるほど、流入数が大きければ大きいほど、買い主は購入判断をしやすくなります。またこれらのKWがアルゴリズムの変動を受けない「良質な記事」である場合はより評価が上がります。
特に1位である必要はありませんので、市況の変動を受けない「安定したKW」を獲得していきましょう。SEOに強い業者さんなどは、「10位以内」の順位をつけていても購入してくれたりするケースも多いです。
コンテンツ力とコンテンツ数で付加価値をつける
今まで紹介したのが「売上のリスク」「KWの価値」の話でしたが、次は「Googleに淘汰されないためのリスクヘッジ」の項目になります。
皆様も知っての通り、Googleは検索体験の最良化を目指していますので、基本的に「良質コンテンツ=正義」ということになります。
ここでいう良質コンテンツというのは「独自コンテンツ」であり「ユーザーに取って有益な情報」になります。これらを満たしているコンテンツはアルゴリズムの変動を受けづらいもしくは将来的にSEO順位をつけてくる可能性が高いです。
監修がしっかりついていたり、他には真似できない独自コンテンツなどは他社との優位性になります。メディア運用者はそういったコンテンツを作成・運用するようにしましょう!
またコンテンツ数に関しても、アルゴリズムが変更された場合に流入の落ちた記事に代わる記事が、市況に併せて出現してくれる可能性がありますので、少ないよりは多いほうが良いです。
現になぜか2年前から評価を受けていなかった記事がいきなり1位などを取るケースも実際あります。
弊社ではサイト購入後運用したいコンセプトに併せて不要記事の削除調整などを行い、SEO順位を調整したり、逆に良質な記事を選定活用したりしますので記事数が多いメディアは非常に重宝しています。
つまり記事は安易に削除せずにそのまま売りに出したほうがメディア評価は高いと思われます。
ビジュアルの良いサイトにする
デザイン性をないがしろにする売り主は多いですが、かなり重要です。
良い点としては、
- リテラシーの低い業者が釣れる可能性がある
- 見やすい綺麗なデザインの場合、意図せずUIが比較的優れており、SEOの変動に強くなる可能性がある
- リピーター属性のユーザーを囲い込める可能性がある
などの理由で、本来の売却価格よりも値段が上る可能性があります。
「自社開発したCMS」や、「オリジナルキャラクター」を使っているようなサイトなどは、比較的高く売れている印象がありますね。
Webコンサルティングやってます
PROJECT GROUP株式会社ではサイト改善やSEO、広告運用をはじめ、上流工程からWebマーケティング全体のご支援をしています。
- 記事分析やSEO分析
- 新規記事の作成・リライト
- マネタイズの強化、CVRの向上施策、ABテスト
などWebメディアに関する知見も持っています。メディアのグロースを確実にしたい方は、まず「お問い合わせページ」にてコンタクトを頂ければと思います。
またサイトの売却をゴールに据えた、M&Aの仲介や交渉も可能なので、現在サイトM&Aの打診金額に納得が行かない方は勿論、今すぐに売るつもりのないが、サイトのグロースをしていきたい方も
是非一度ご連絡をいただけたらと思います。
以上、最後は宣伝でした。皆様の血と汗の染み込んだメディアが、1円でも多く売れましたら幸いです。