全国引越専門協同組合連合会 係長 早坂怜 氏
PROJECT GROUP株式会社 Senior Consultant 那須一基
全国引越専門協同組合連合会
全国引越専門協同組合連合会は「ハトのマークの引越センター」で知られる日本有数の引越し業者。「親切・ていねい・安心」そして、より地域に密着したサービスをモットーに全国の専門業者によって構成されており、料金体系の算出方法は全国統一、そして質の高い全国同一サービス内容でお客様のニーズに応えている。
「親切・ていねい・安心」を提供するため「引越管理士資格認定制度」を採用。
また、お客様に安心してお引越しをして頂くために引越作業の品質向上を目指し、営業見積コンテスト、作業技術・技能コンテストなどを実施するなど、常に品質の高いサービスを提供することに注力している。
現在、日本全国に約200センターを要し、引越売上額では引越業界の第5位にランクされ、お客様から強い信頼が寄せられている。
目次
最大の課題はWebに対する社内バイアスだった。改善を行うまでの道のりをバイパスした数的論拠という武器。
改めて、早坂さんの担当されている役割について教えてください。
そんな連合会の中で、私はシステム全体の管理を担当しています。
弊社サービスを利用するきっかけは何だったのでしょうか?
そのタイミングで知人から「Growth Analyze(※1)」を紹介され、データ分析を専門としたWebマーケティングの改善コンサルティングサービスとのことで、これはまさに自社に必要なサービスだと感じすぐに連絡させていただきました。
自分の感覚では、「ここを直せば良くなるだろう」といった改善案は出せても、それだけでは周りを説得するだけの材料にならず、なかなかうまく改善サイクルを回せていない状況でした。
改善自体はもともと独自にやられていたんですか?
これまで行ってきた改善として「ここを直せば良くなるんじゃないか」といった感覚的な改善や、見積もりが増えないから「新しいコンテンツを付け加える」という社内のWebに対する先入観によって、サイトにどんどんコンテンツを追加していく改善を行っていました。
しかし、どの部分を削ればいいのかという明確な判断基準がなかったため、削る施策に着手できず漠然とした課題感を抱えていました。
また、コンテンツを削ることで流入数やコンバージョン数が落ちるのではないか、といった社内の数的論拠のないバイアスが根強くあったことから、意識レベルで根本的に変えなければいけないと思っていましたね。
CVR約4倍!見積もり件数約8倍向上!
導入してから、そのあたり変化は起きましたか?
今後、Webでの業績を上げていく上で「グロースハック」は必要であるという意識が根付きました。
CVR約「4倍」・見積もり件数約「8倍」向上したという成功体験から、感覚に頼らずデータドリブンに判断することの重要性を社内で共通して認識することができました。
ビジネスで大切なのは、予想ではなく事実。この事実を数値データとして社内で共有できるようになったことは本当に大きな変化だと思います。
ここで成果が出なければ、Webマーケティングの取り入れの重要性に対する理解を得ることは難しかったと思うので、本当に良かったです。
また、社内だけでなく連合会で関わるクライアントの方々とも事実を共有でき、「この数字はなんだ?」と聞かれた際に、「データ解析の専門家に分析してもらった結果です。この部分のここの数字が悪いので、改善すると良いと思います。」と言えるようになったおかげで、双方スムーズに納得感を持ってコミュニケーションをとれるようになりましたね。
たった3時間の施策でCVR4倍。入力フォームでの離脱を80%から20%にまで下げたグロースハック。
しかも、かけた工数はたったの3時間。わずかな時間で60%もの離脱を防げたことに驚愕しました。施策実施後、「全然離脱してないじゃん!」って本気で感動したのを覚えています。
サイトを分析し、フォームでの離脱がかなり多いという発見は大きかったです。そこに集中的にアプローチをかけ、継続的にCVRを向上させる仕組みを構築できたことが、総合的な成果にも繋がった要因なのかなと思います。
そういえば、私が早坂さんに初めてお会いした際に懸念されていた「スケジュール通りに動けるかどうか」という点に対する評価についてもお聞きしてよろしいでしょうか?
「スケジュール通りに動けるか」の部分に関してですが、納期に間に合わないとなると社内のスケジュールも変わってしまうのでここは特に重要です。
かといって、納期を守るためにとりあえず適当な数字を出す、といったことがないかという点も懸念していましたが、PROJECTさんはスケジュール通りにきちんと動いてくれており、なおかつ正確なデータを出してくださっているので、非常に助かっています。
弊社のサービス「Growth Analyze」を改善するためのご意見
正直満足しているのですぐには出てきませんが、あえていうならば、パソコンを全く知らない人でも自社のサイトについて理解できるようなレポートを作成してほしいなと思います。
一般的に、Webを知っている人ってまだまだ限られた人しかいないと思います。
というのも、私自身システムエンジニア出身だからこそIT業界の用語などには詳しいですが、社内でWebの話をしようと思うとどうしても通訳的なことが必須になってきます。
レポート内には、基本的に複雑な専門用語は出てきませんが、基本指標となるデータについては、毎回注訳を付けていただけたりすると、僕らが通訳にならずとも誰が見ても自社のサイトについて理解できるのではと思います。
今後とも、末永くよろしくお願いいたします!