リスティング広告とは|SEOとの違いや最適化のポイントも解説

インターネット上の広告にはさまざまな種類のものがあり、それぞれの特徴をよく理解していないと目的に合ったものを利用することができません。

リスティング広告は特に広く利用されているインターネット広告であることから、その利用を検討されている方も多いのではないでしょうか。しかし、リスティング広告の詳細や上手な使い方についてはご存知ない方も少なくないのです。

今回は、そんなリスティング広告について幅広く解説していきます。

リスティング広告とは

検索サイトで特定の言葉を検索した際に、検索結果の上部に表示される広告に目がいった経験があるという方は多いのではないでしょうか。

この広告は検索エンジンの検索結果に応じて表示されており、その正式名称は「リスティング広告」となっています。リスティング広告はユーザーが興味を持っていることに合わせて内容が変化することから、効率的な宣伝が可能です。

ここでは主流のリスティング広告2種類を見ていきましょう。

  1. Google広告
  2. Yahoo! プロモーション広告

Google広告

特定の言葉を検索する際に、Googleを利用される方は多いのではないでしょうか。

このGoogleで検索をした際に表示されるリスティング広告のことを「Google広告」と呼んでいます。また、そのシェア率は国内検索エンジンの約3割を占めているほど。

したがって、リスティング広告の出稿時にはGoogle広告を利用するだけでも、ある程度の宣伝効果が期待できるでしょう。また、Google広告が掲載されるのはGoogleだけでなく、gooや@niftyにおける検索でも同様に広告が表示されます。

このこともまたGoogle広告のシェア率の高さに関係している理由なのです。

Yahoo! プロモーション広告

ネット上で検索をする際に、Yahoo!JAPANを利用される方もいるのではないでしょうか。

Yahoo!JAPANはGoogleと同様に利用者数が非常に多い検索サイトであり、その検索結果の上部にもリスティング広告が表示されるようになっています。

Yahoo!JAPANのリスティング広告は、正式には「Yahoo!プロモーション広告」といい、その閲覧数は国内ナンバーワンを誇っているほどです。

また、Yahoo!プロモーション広告の表示サイトにはYahoo!JAPANだけでなくLive Searchや日経ネットなども含むため、より多くの人への宣伝が可能となります。

リスティング広告のメリット

インターネット上でのプロモーションでリスティング広告の出稿を検討する際には、それによって得られるメリットを把握しておくことが大切です。

リスティング広告を活用することによって、得られる主なメリットとしては以下の3点が挙げられます。

  1. 予算をコントロールできる
  2. ターゲットを限定できる
  3. 掲載結果のデータから改善を図れる

予算をコントロールできる

リスティング広告の出稿時には、検索結果と共に表示される広告のクリック回数1回ごとに支払う広告料を設定しなければなりません。

このことを「入札」と呼び、リスティング広告にはこの入札において最大入札価格を設定することで、広告規模をコントロールできるというメリットがあります。

また、この機能を活用すると1日当たりの最大予算を設定することもできるため、宣伝費用が予算オーバーになってしまうのを防ぎやすいという点もメリットとして挙げられるでしょう。

ターゲットを限定できる

リスティング広告を出稿する際には、広告を表示する検索キーワードを設定しておくことで、そのワードが検索されたときにだけ検索結果と共にリスティング広告を表示することができるようになります。

この機能を活用すると、特定のキーワードやジャンルに興味を持っている人だけに向けてプロモーションをすることができるため、費用対効果を上げることが可能です。

また、リスティング広告では地域や言語などを指定してターゲットを絞ることもできるため、特定のユーザーへ向けたピンポイントでのプロモーションもできます。

掲載結果のデータから改善を図れる

リスティング広告ではプロモーションだけでなく、データの収集ができる点でもメリットがあります。

例えば、リスティング広告では、表示された回数やクリックされた回数をデータとして収集できるため、その内容をもとにターゲットを変更するといった対策を練ることも可能です。

また、リスティング広告を出稿すると、かかった費用や費用対効果に関するデータも収集することができるため、宣伝費用が限定されるケースでの利用にも適しているでしょう。

リスティング広告とSEOの違い

検索サイトを利用して商品などのプロモーションを行うという点で、リスティング広告とSEOは似ているといえます。そのため、なかにはこの2つの明確な違いが分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかしながら、リスティング広告とSEOには明確な違いがあり、リスティング広告を出稿する際にもその詳細を理解しておかなければなりません。

続いては、この2つの主な違いを3点ご紹介します。

  1. 費用対効果
  2. 表示位置
  3. 即効性

費用対効果

リスティング広告はあくまでも広告であることから、検索結果と共に表示されたものがクリックされれば広告料が発生するのが特徴です。それに対してSEOは、やり方次第では無料で行うことができるため、費用面では大きな違いがあるといえます。

一方、リスティング広告には、広告料はかかるもののさまざまなデータを収集することができるという点でメリットがあるため、使い方次第では高い費用対効果が得られるでしょう。以上のことから、リスティング広告とSEOはどちらでもある程度の宣伝効果が得られますが、「有料か?無料か?」という点では大きな違いがあるといえます。

表示位置

リスティング広告とSEOには、検索エンジンなどで特定の言葉を検索した際に表示される検索結果画面での「表示される位置」に関しても大きな違いがあります。

リスティング広告の場合、表示される位置は検索結果画面の上部もしくは下部となり、検索結果との違いは明白です。また、リスティング広告の冒頭には「広告」と表示されることから、検索結果の画面上で目立ちやすいという特徴もあります。

一方、SEOに関しては上部と下部に表示されるリスティング広告の間に表示される検索結果にその効果が反映されることから、リスティング広告との違いははっきりとしているのが特徴です。

即効性

リスティング広告は、基本的に出稿するとすぐに検索画面へ反映されるため、すぐにWeb集客へつなげられる点でメリットがあります。また、クリック単価の上限額を高く設定するといった対策をすれば、掲載順位を上位にすることもでき、すぐに利益へ繋げることも可能です。

一方、SEOに関しては、検索エンジン側に評価され、実際に上位表示されるまでにある程度の時間がかかります。そのため、効果の即効性はリスティング広告と比較すると低く、実際に利益を得られるようになるまでにかかる時間にも差があるのが特徴です。よって、即効性を重視したプロモーションをする上では、リスティング広告のほうが適しているといえます。

リスティング広告を最適化するポイント

リスティング広告のメリットは出稿する側がデータを収集しながら、より多くの利益を得るための最適化を図れる点でしょう。

続いては、リスティング広告を最適化し、より多くの利益につなげるためのポイントを3つご紹介します。

  1. 【キーワード】検索ニーズを調査する
  2. 【広告文】ベネフィットは前頭に置く
  3. 【LP】ランディングページを最適化する

【キーワード】検索ニーズを調査する

リスティング広告では、「キーワード」が重要な存在となります。

より有効なキーワード設定をするためには、その分野で注目度の高いキーワードを設定することが重要です。また、リスティング広告のキーワード設定時には、以下の4つのマッチタイプを理解しておくといいでしょう。

項目 概要説明
部分一致 設定したキーワードと関連する語句に拡張して広告を表示するマッチタイプ
絞り込み部分一致 設定したキーワードの一部を完全一致、一部を部分一致で設定し、その条件に合致する検索がされたときに広告を表示するマッチタイプ
フレーズ一致 設定したキーワードと同じ語順で検索されたときに広告を表示するマッチタイプ
完全一致 設定したキーワードとすべてが一致したときに広告を表示するマッチタイプ

【広告文】ベネフィットは前頭に置く

リスティング広告を最適化するためには、検索結果と共に表示される広告文の内容を精査することも大切です。

例えば、プロモーションする商品の機能や特性の説明から始まる広告文だと、閲覧者はいきなりセールストークを始められたように感じることが多いのでクリックをしてもらえないかもしれません。

このようなことを防ぐためには、広告文の冒頭に商品の価値やその商品を購入することで得られるベネフィット(利益)に関する説明を記すのが有効です。

【LP】ランディングページを最適化する

リスティング広告の最適化を図る上では、実際に広告をクリックした後に遷移するLP(ランディングページ)の内容にもこだわることが重要です。

例えば、閲覧者からの問い合わせや資料請求がコンバージョンとなるサイトでは、資料請求や問い合わせをするための入力フォームをLPに掲載するだけでも最適化が可能となります。

また、ECサイトでは閲覧者が商品の購入に至るまでの動線を明確化することも有効でしょう。このようにリスティング広告の最適化では、遷移先サイトの内容を精査することも非常に大切です。

まとめ

GoogleやYahoo!などで出稿できるリスティング広告には、予算コントロールやデータ収集などの面でメリットがあります。

また、SEOとの違いは費用対効果や検索結果画面での表示位置などにあり、最適化を図るためには、広告自体の設定だけでなく広告文やLPの内容にもこだわることが重要です。

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