SNSを使ってキャンペーンをしたい!と思っても、どのように企画すればいいのか、どうすればみんなの興味がこちらに向くのか分からないですよね。
実際にキャンペーンをしてみてもありきたりだと大して広告効果が出なかったりします。
そこで今回は国内・国外のアイデアが面白いキャンペーンを紹介するのでぜひ参考にしてください。あなたも面白いキャンペーンが生み出せるようになるかもしれません。
国内のキャンペーン事例
まずは国内のキャンペーンを見ていきましょう。アイデアが秀逸で面白いキャンペーンはたくさんあるのですが、その中でも厳選して9個お届けします。
皆さんの知っているキャンペーンから知らなかったキャンペーンまであると思いますが、その全てが秀逸で勉強になります。ぜひ参考にしてください。
明治「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」
明治の看板商品「きのこの山」と「たけのこの里」の人気を競うキャンペーンです。
ご存じの方も多いかもしれませんが、お菓子を購入しても1票として応援できるし、ネットからも1日1票まで投票できるという仕組みでした。
有名人がツイートしたり、Twitterのトレンドに入るほど人気の企画となりました。
自分の好きな物を応援して対決するというアイデアがとても世間にウケたようで総投票数は500万票以上となりました。勝敗の結果は・・・たけのこの里の勝利で幕が閉じました。
ケンタッキーフライドチキン「スマホ画面が割れていたらクラッシャーズがタダ!」
ケンタッキーから、驚きのイベントが開催されていました。その概要とは、スマホの画面がバッキバキに割れていたらクラッシャーズが無料(恵比寿店のみ)というイベントです。
1日限定で行われましたが、企画は大成功し、1日で456個ものクラッシャーズが無料で交換されたそうです。
また、20名もの人がその場で店が用意したハンマーでスマホの画面を割ってくれたそうです。キャンペーンサイトが設置されていてWebとリアル店舗連動型のプロモーションも良かったようです。
アイデア自体はたまたま他人のスマホが割れていることから思いついたそうです!このようなアイデアを思いつくことが素晴らしいと感じます。
J:COM「#もののけついてんね」
TikTokを活用したイベントで、J:COMのもののけキャラクター「ざっくぅ」と一緒に踊っている動画を「#もののけついてんね」を付けて投稿し、いいね数が多かった人と「ざっくぅ」と仲の良さそうな動画最大9名を、1日あたり20万以上の通行人がいる渋谷のスクランブル交差点のビジョンに放映するというキャンペーンでした。
10代の女性たちの人気になりたい・目立ちたい・放映されたいという欲求とインフルエンサーに参加してもらったのが大きな成功要因と言えそうです。実際に900件ほどの応募数があり、キャンペーンは大成功を収めて終わったそうです。
栗山米菓「#幸せの金星ハッシュタグキャンペーン」
お菓子の「星たべよ」から金星個装を見つけたら撮影してハッシュタグ「#幸せの金星」をつけて、投稿するだけで、毎月10名様にお菓子のプレゼントなどを行っている企画です。
そもそも金星個装自体がレアであり、見つけるだけで幸せを感じられるのに、さらにそれをシェアして抽選に参加できるというなんとも気持ちの良いサービスとなっています。
実際にこのレアパッケージを見つけたユーザーは「良いことがありそう」「テンションが上がった」など様々なコメントと共に投稿されていて、盛り上がりを見せています。
サントリー「キミだけの応援歌ムービー」
サントリーから、CCレモンのキャンペーンで、たくさんの数用意された「あだ名」の中から一つを選択することで、そのあだ名を松岡修造さんが励ます応援歌ムービーが見られるというものです。
友達のあだ名を選択してシェアしたリ、自分のあだ名を選択して聞いてみたりできました。
特に友達のあだ名を入れて間接的に励ますのが良かったようで、普段は直接励ますのが恥ずかしい人でも松岡修造さんがそのあだ名を入れて代弁してくれるので、気軽にその人にシェアできたりして盛り上がりを見せることができました。
マクドナルド「おやすみ朝マック」
マクドナルドからは、「夜リツイートすれば朝に当たる!」という斬新なキャンペーンが行われました。
マック公式Twitterの特定のツイートを夜にツイートすることが条件で、当選の発表は当たった人は朝に朝マック限定で使える無料クーポンがDMにくるというものでした。
このキャンペーンのポイントは、夜限定でリツイートさせるという所にあります。夜寝る前にSNSを利用する人が多いため、拡散力も強く、また、毎晩2,000人に当たるという人数の多さから大学生を中心に広がり、大成功となりました。
ローソン「ローソンクルー♪あきこちゃん」
ローソンは実はSNSをかなり上手く使っている企業なのです。その担い手となっているのが、ローソンクルーのあきこちゃんです。
ローソンは、TwitterやLine@、Facebookなど計25媒体ものソーシャルメディアを使っていて、フォロワーもかなり多いです。ローソンクルーあきこちゃんのおかげで、広告感があまりなく、知人のオススメとして受け入れやすくなっているのが戦略のミソです。
特にLine@では、1300万人以上登録していますし、Twitterのフォロワーは60万人を超え、1ツイートで平均クリックが5,000回以上あるとローソンから報告が上がっています。
SNSは、流れに乗せるまではとても大変なのですが、一度流れに乗せると広告費があまりかからずに宣伝できるのが強みになってきます。
サントリー「#ピーカーダンス」
TikTokを利用したキャンペーンです。NMB48の「ピーク」という曲に合わせて踊って「#ピーカーダンス」として投稿します。
MNB48の現役メンバー5人が直接選考して、当選者には5万円のクオカードが5名に贈られました。なんといってもこのキャンペーンのポイントは現役アイドルが一般ユーザーを直接選考してくれるということでしょう。
アイドルに憧れている人や目立ちたい人、選ばれて自慢したい人などの応募が殺到しました。また、商品も5万円と高額なので商品目指して応募した人も多かったでしょう。とても反響があったようです。
ギャップ ジャパン「ハイタッチ!でいいね!GINZA vs HARAJUKU SUMMER T コーデ イベント」
Facebookとリアルを連動させたキャンペーンで、店舗で実際にハイタッチをすると本当にそのコーデにFacebook上で「いいね!」が表示されるというものです。
からくりとしては、対象ストアに来店して、受付でハイタッチ用のリストバンドをもらいます。それを着用しながら、店内のストアスタッフのコーディネートが良いと思ったら実際にハイタッチします。
ストアスタッフは専用の読み取り機械を持ちながらハイタッチすることで、自分のウォールにコーディネートに対する「いいね!」が表示されます。
参加者には限定のデニムブレスレットのプレゼントがあり、いいね数が1,000を超えると感謝企画があります。日本で初めて開催された次世代型のキャンペーンでした。
海外のキャンペーン事例
続いては、海外のアイデアが秀逸な面白いキャンペーンを見ていきましょう。日本では思いつかないアイデアや規模のものがたくさんあります。
そこで今回は3つに厳選して紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
ハーヴェイ・ニコルズ 「Sorry, I Spent It On Myself.」
まずは、イギリスからクリスマスに行われた「Sorry,I Spent It On Myself」というイベントです。直訳すると「ごめん、自分のために使ってしまった」という意味になり、クリスマスプレゼントを選んでいたらついつい自分のものを買ってしまった…という意味です。
このような経験がある人は多いのではないでしょうか?どういったイベントかというと、そんな人々をターゲットにいっそのこと自分のためにお金を使いましょうという意味もこめて、パッケージに「Sorry,I Spent It On Myself」と書かれた商品を販売した所、3日間で全2万6千点が完売したそうです。
面白さがあり、安価で低価格の商品が多かったことからすぐに完売になってしまった模様です。
キャタピラー「約300kg×27個の超巨大ジェンガを4台の重機で本当に遊ぶムービー」
「約300kgの巨大ジェンガを27個積み立てて、すべて違う重機5台で実際にプレーする」という、アメリカで決行された前代未聞の検証動画です。
オペレーターの指示のもとで、熟練ドライバーが重機を自由自在に操作して、ジェンガを行っていきます。この動画はYoutubeで拡散され、公開2週間で150万回再生に達し、5ヶ月間で250万回再生以上達成しました。
本当にジェンガで遊ぶだけの動画ですが、実際に宣伝したいのは重機の方で、同社の重機の操作性の良さと力強さを表現した最高の作品になりました。
このような動画を「バイラル動画」といい、広告費をかけずにネットで拡散されていくので、最近のプロモーションの流行りの一つでもあります。
バーガーキング「ハッピーとは限らないセット」
これはアメリカのバーガーキングとメンタルヘルス啓蒙団体がコラボしたキャンペーンです。
誰もが知っている同業他社のパッピーセットを相手取り、そうとは限らないという事を売りにしたこのキャンペーンは、「Real Meal」と名付けられ、5種類の特別パッケージを展開しました。「YAAAS(よっしゃ・よし!)」「BLUE(ヘコむ・ブルー)」「PISSED(怒る・ブチギレ)」「SALTY(つらい・悲しい)」「DGAF(気にしない・大丈夫)」の5つで、CMあたりでは一つのハッピーを押し付けるのではなく、一つでも多くの気持ちに寄り添いたいということを訴えています。
これはアメリカらしい、同業他社のタブーに切り込んだ面白いアイデアといえるでしょう。
まとめ
国内・国外のアイデアが秀逸な面白いキャンペーンを紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
近年は、大手や有名企業だけがSNSを使ってキャンペーンをするわけではなく、中小企業や個人でもキャンペーンを行ったりすることが増えてきつつあります。
そこで今回のような面白いキャンペーン、興味を引くようなキャンペーンを行うことで、さらに広告の効果に期待できるでしょう。
逆をいえば、ありきたりな広告や企画などは淘汰されるようになってくるでしょう。少しでも良い宣伝・面白い宣伝ができるように心がけましょう。