SEO対策とは?サイト設計と検索順位を上げる5つの施策

「SEO対策が大事だと言うけれど、実際どこから手を付ければいいのかわからない」といった意見を聞くことがあります。

SEO対策には膨大な知識を必要とする上に、日々アップデートが繰り返されることにより、古い情報と新しい情報が入り乱れてどれが正しい情報なのか判断が付きにくくなっています。

今回はSEO対策を分かりやすくまとめました。

SEOとは

SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の頭文字を取った略語です。インターネットの検索エンジン上で、Webサイトをオーガニック検索結果の上位に表示させること、またはそれらを目的とした対策全般を意味しています。

検索エンジン上では特定のキーワードで上位に表示できなければ、ユーザーの目に留まらず誰にも訪問してもらえないWebサイトになってしまいます。

ユーザーが集まらなければWebサイトは広告としての効果を発揮できません。反対に検索結果で上位を獲得できれば多くのユーザーが集まります。そのためにSEO対策を行い検索結果の上位表示を狙います。

検索エンジンの仕組みを理解する

検索エンジンがキーワードに適合したサイトを表示できるのはなぜでしょうか?

検索エンジン会社は「クローラー」というシステムを持っています。クローラーは世界中のWebサイトを自動でチェックしています。そして、クローラーが集めた情報をデータベース化しています。

この処理を「インデックス」と言います。データベースがあるから検索エンジンはキーワードに合ったサイトを表示できるわけです。

また、一昔前まではクローラーのチェック精度が高くありませんでした。そのため、サイト内に不自然にキーワードを散りばめるなど検索エンジンを欺く「ブラックハットSEO」と呼ばれる手法が横行しました。

現在はチェック制度が上がりブラックハットSEOはペナルティの対象となり、純粋にWebサイトをユーザーの役に立つものにすることが求められます。

SEO対策はGoogle対策

SEO対策を行うことはGoogle対策を行うこととも言えます。なぜなら検索エンジンシェアの大部分をGoogleの検索エンジンが独占しているからです。

日本国内においてはPC・スマートフォンでの利用率がどちらも70%を超えています。日本で利用率第2位であるYahoo!検索エンジンがGoogleのシステムを利用していることを考えると、国内シェアの90%以上をGoogle検索エンジンが持っていることになります。

これらのことから実質的なSEO対策はGoogle対策と言えます。

SEO対策を行うメリット

SEO対策には様々なメリットがあります。Webサイトを上位表示させることにより多くの検索ユーザーの流入が見込め、高い集客効果を発揮することができます。

そして集まってくるユーザーの購買意欲が高いことも大きなメリットです。SEOには広告費用を抑える効果もあります。

リスティング広告やディスプレイ広告は費用が掛かる上に、広告費を払うことを終了した時点で検索結果から消えてしまいますが、SEO対策であれば広告費が掛からない上に、継続的にSEO対策を施すことで長期的な上位表示が見込めます。

SEO対策を行うデメリット

SEO対策にもデメリットは存在します。検索順位は検索エンジンアルゴリズムのアップデートの影響を受けます。

最悪の状況では、自社のサイト順位が大幅に下がることも考えられます。Googleはユーザビリティを重視したコンテンツを評価しているため、ユーザーに有益なコンテンツであればそれほど影響を受けることはありませんが、確実ではないことは理解しておかなければいけません。

また、SEO対策は成果が出るまでに時間が掛かるという特徴があります。効果が出るまで最短でも3ヵ月~半年は掛かります。即効性を求める場合には向きません。

SEOを意識したサイト設計

SEO対策は大きく分類すると「内部対策」と「外部対策」に分けられます。内部対策はWebサイトの設計やコンテンツの質による対策です。

外部対策は外部サイトからの被リンクの質と数によって決まります。SEOは内部対策の方がやることが多く重要です。全てを網羅することはできませんが、代表的なものを説明します。

ユーザーニーズに合わせたキーワードを行う

SEO対策では「キーワード選定」が重要です。ユーザーは検索窓にキーワードを打ち込んで検索を行います。あなたのコンテンツのキーワードとユーザーが求めている情報が一致しなければ、検索結果に表示されず訪問されることはありません。

サイトアクセスを増やすには適切なキーワードを選ぶ必要があります。そのためには「訪問者はどういう人物なのか?」と、検索意図と呼ばれる「訪問者がサイト検索を行う理由」を理解する必要があります。

検索意図を理解しないままコンテンツを作った場合、アクセスがあったとしてもユーザーに臨んだアクションをしてもらうことはできません。

コンテンツ内容の質を高める

SEO対策にはコンテンツの質が大きく影響します。Googleはユーザーファーストを提唱しており、ユーザーに有益なコンテンツを上位表示させるからです。

キーワード選定や他のSEO対策をがんばったところでコンテンツの質が低ければ、上位表示は難しいでしょう。コンテンツの質の基準はユーザーによって有益かどうかだけでなく、他のサイトとの相対評価も影響します。

あなたのサイトのコンテンツの質があまり高くないとしても、ライバルのコンテンツの質の方が低ければ、上位表示される可能性があります。

SEOで意識すべき施策

SEOにはコンテンツ対策以外にも様々な対策が存在します。その中でも重要視される項目をピックアップしました。

これらの対策はどれか一つを重点的にやればいいという訳ではなく、同時並行で行っていくことが大切です。SEOで意識すべき対策を次項から説明します。

クローラーの巡回頻度を増やす

クローラーの仕組みは前項の「検索エンジンの仕組みを理解する」で触れました。SEO
対策には、自分のサイトのクローラー巡回頻度を増やすことも重要です。

クローラーの巡回頻度が高いほど SEO上有利に働きます。クローラーはネット上に存在する全てのサイトを認識・巡回できているわけではありません。クローラーの巡回頻度にも優劣があります。クローラー対策としては下記の項目が挙げられます。

  • サイト内記事の更新頻度を高める(巡回の優先順位が高まります)
  • 内部・外部リンクを貼る(クローラーはリンクを辿って巡回します)
  • XMLサイトマップを作成する(インデックスまでの期間が短縮されます)
  • Fetch as google(Search Console内にある、クローラーの巡回を促すメニューです)

適切なインデックスを実現する

クローラーにインデックスされることも大切ですが、インデックスされただけではサイトの評価は上がりません。コンテンツが正しく評価されるための対策を下記にまとめます。

  • 1ページに1キーワードを設定する(複数のキーワードは内容がぶれて質が下がります)
  • 見出しタグを適切に設定する(見出しタグの大きさや、H1、H2の順番が評価に影響します)
  • 画像のファイル名を設定する(ファイル名を設定することで検索されやすくなります)
  • 画像のalt属性を設定する(画像の内容を検索エンジンに伝える役目があります)

スマートフォンファーストを意識する

スマートフォンの爆発的な普及により、ネット検索はモバイルサイトで行われることが一般的になってきました。それに対応する形で、GoogleはWebサイトの評価基準をモバイルサイト中心に見る方針に変えました。

Googleが新しい評価基準にそって行った対策が「モバイルファーストインデックス(MFI)」です。このアップデートにより、モバイルサイトが優先的に評価されるようになりました。具体的には下記のことが求められます。

  • レスポンシブウェブデザイン(Webページをデバイスに合わせたレイアウトにする)
  • 動的な配信(デバイスに最適な情報を送る)
  • 別々のURLで配信(PC用とモバイル用を分けてユーザーに配信する)

ページの表示速度を上げる

Googleは2018年7月に「スピードアップデート」を実施しました。これはページの表示速度によってWebサイトを評価するものです。評価基準の適用は、特に表示速度が遅いと考えられるWebサイトを対象としています。

「表示速度」と一口に言ってもページの読み込み速度や、サーバーのレスポンシブタイムなど様々です。Googleは特にどの部分の表示速度かということには触れていません。大切なことは、スピードに対するユーザー体験を改善していくことです。

まとめ

今回はSEO対策について解説しました。SEO対策には様々なテクニックがありますが、結局求められるのはユーザーにとって役に立つWebコンテンツです。

常にユーザーファーストを意識してコンテンツを作っていくことが最高のSEO対策と言えるでしょう。

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