インフルエンサーマーケティングとは|メリット・デメリット・成功事例も紹介

インフルエンサーマーケティングをしてみたいけれど、「トラブルが起きないか不安」「どのくらいの影響があるのか知りたい」といったことを考える方は少なくありません。

インフルエンサーマーケティングは適切にターゲットにアプローチすれば、高い拡散力を持っており、宣伝効果が高いマーケティング方法です。しかし、適切な運用ができないと、トラブルになり、最悪の場合は炎上し、大きな損害を出してしまうことも。

この記事ではインフルエンサーマーケティングとは何か、そのメリットや特徴、成功事例について詳しく説明します。

インフルエンサーマーケティングとは

インフルエンサーマーケティングとは、このインフルエンサーの知名度や影響力を利用して行うマーケティング手法です。

ちなみにインフルエンサーとは、他人や社会に大きな影響を与える人のことです。これまでは芸能人など、メディアに出る人がほとんどでした。

しかし、SNSが流行したことで、それ以外の人でも、インフルエンサーと呼べるほどの影響力を持つ個人が増えてきています。

インフルエンサーの発信方法としては、大まかに以下の方法があります。

  • Twitter(ツイッター)
  • Instagram(インスタグラム)
  • Facebook(フェイスブック)
  • YouTube(ユーチューブ)

これらのSNSはそれぞれに利用者層や、拡散の仕方に特徴があり、ターゲット層に合わせて適切な方法を採用することが大切です。

インフルエンサーマーケティングの効果

インフルエンサーマーケティングの効果としてあげられるのは以下の効果です。

  • 情報が拡散されやすい
  • 名前やブランドの認知度がアップする
  • ユーザーの購買プロセスにまで影響を与えられる

インフルエンサーは多くのフォロワーを抱えているため、情報を拡散してもらいやすく、シェアしてもらうことで、多くの人に届けられます。その結果、名前やブランドの認知度がアップする効果が期待できます。

商品の購入ページへのリンクを貼ることができるSNSであれば、その場で購入まで繋げられる可能性もあるでしょう。

インフルエンサーマーケティングに用いられる主な媒体

インフルエンサーマーケティングは、SNSを中心に行われることが多く、どの媒体のどのインフルエンサーを利用するかで、どんな人にアプローチできるか変わります。

そのため、適切なターゲット層にリーチさせるためには、適切な媒体を利用することが大切です。ここではインフルエンサーマーケティングで主に利用される媒体について説明します。

Instagram

Instagramは、写真をメインに投稿できるSNSです。女性ユーザーの多い印象が強いSNSですが、実は男性の利用率も2019年6月時点で47%と高い比率になっています。

SNS上でリンクを貼ることができないため直接的な購買にはつながりませんが、写真の影響力が大きく、認知度やイメージアップなどの効果が期待できます。

特にグルメやファッション、美容、インテリア、旅行など、写真映えする商品を扱う場合に相性が良いことが特徴です。

YouTube

YouTubeは動画コンテンツを配信できるSNSです。

それぞれのチャンネルやインフルエンサーの個性を強く出せるほか、動画という性質上その商品の使い方や特性を、短い時間で多くの人々に発信できます。動画の中にリンクボタンを入れることもでき、ユーザーを購買まで繋げやすいことも特徴として挙げられます。

また、ユーザーの世代や性別も幅広いので、食品やおもちゃ、スマホアプリ、ゲームなどとも親和性が高いでしょう。ファンの質が高い傾向にあり、そのYouTuberのファンの層とターゲットがうまくマッチングすれば、かなり高い効果が期待できます。

Twitter

Twitterは140文字という短い文字数で投稿できるSNSで知り合いでなくても、簡単に特定の個人をフォローし、投稿を確認できます。

またインスタグラムやYouTubeと並行して利用しているインフルエンサーもおり、それらのSNSに誘導しやすいという性質もあります。

リツイートというシェア機能で、知らない人などを対象に簡単に拡散でき、拡散性が非常に高いことが特徴です。

投稿が流れてしまいやすいものの、拡散性が非常に高いため、うまく起用すると、爆発的に拡散されますよ。また動画や画像のリンクも貼れるため、購入に繋げやすいこともメリットです。

インフルエンサーマーケティングのメリット・デメリット

インフルエンサーマーケティングでは、非常に大きな影響力を持っており、うまく活用することで、効率的なマーケティングができます。

一方でデメリットもあり、使い方を間違えると、非常に大きなマイナスイメージを与える可能性も。

ここではインフルエンサーマーケティングのメリットとデメリットについて説明します。

メリット

インフルエンサーマーケティングのメリットは以下の通りです。

  • シェアによる情報の拡散が期待できる
  • 広告に頼らない集客が可能
  • ブランド認知度が高まる

インフルエンサーマーケティングでは、シェアによって拡散してもらう機能がついていることが多く、SNSにもよりますが、高い拡散力があることがメリットです。

近年では広告を嫌うユーザーも増えてきており、強制的に広告を削除する人も少ないため、インフルエンサーマーケティングは広告に頼らずに見てもらえます。

また、拡散力が高く、ブランド認知度を高めたい場合にも有効な手法です。

デメリット

インフルエンサーマーケティングのデメリットは以下の通りです。

  • 場合によっては商品イメージ低下や炎上のリスクがある
  • ヤラセ行為を疑われる

インフルエンサーマーケティングは、その利用方法を間違えると、商品イメージを下げてしまったり、あるいは炎上を招いてしまったりというリスクがあります。このような炎上を避けるためにインフルエンサーの投稿内容についても管理しなければいけなくなる場合もあることには注意しましょう。

またステルスマーケティングとも言われていますが、投稿されたコンテンツが宣伝行為だと見られれば、サクラやヤラセとして認識されかねません。

インフルエンサーマーケティングのサービス例

インフルエンサーマーケティングの仲介を行っている会社はたくさんあり、どの媒介を得意としているか、どのようなインフルエンサーが在籍しているかなどが異なっています。中には投稿する企画立案やサポートを行ってくれる会社もあります。

ここでは実際にインフルエンサーマーケティングのサービスにはどんなものがあるか詳しく見ていきましょう。

Find Model

Find Modelはトレンドや業界ノウハウに強く、顧客のニーズに合わせたマッチング支援を行なっているサービスです。

AIを活用したインフルエンサーの選定サービスや、ハッシュタグ分析もしており、成果が出せるようディレクションしてくれます。

またPR案件を公募することもでき、モチベーションが高いインフルエンサーを起用できることも特徴の一つです。

https://find-model.jp/influencer/

UUUM

UUUMはYouTube動画配信を中心にしたマーケティングサービスを行っています。
ヒカキン、はじめしゃちょーなどチャンネル登録者数300万人を超えるような有名YouTuberも所属し、宣伝効果が高いPRを行えることが特徴です。

プロモーションプランの提案はもちろんのこと、動画マーケティングのコンサルティングや、メディアプランニングなどの提供もしています。

2017年8月には、東京証券取引所マザーズ市場に上場しています。若手YouTuberの育成にも力を入れており、UUUMネットワークというネットワークがあることも特徴です。

https://www.uuum.co.jp/

3MINUTES

3MINUTESは、20〜30代トレンドに敏感な女子を対象にした動画マガジンMINEを運営し、インフルエンサーを起用したオリジナル動画コンテンツの企画や制作が特徴の会社です。

インフルエンサーとの関係構築に注力しており、ネット上のトラブルを回避するためのサポートも行っています。

ファッション動画を得意としており、アパレル系の会社、起用したインフルエンサーが利用した投稿素材は二次利用もできます。また3MINUTESが運営するMINEに出稿してマーケティングをしたい場合には、こちらのサービスを利用しない手はないでしょう。

https://www.3minute-inc.com/

インフルエンサーマーケティングにかかる費用

「インフルエンサーマーケティングは費用がかからないか気になる」という人も多いでしょう。インフルエンサーマーケティングは依頼するインフルエンサーやフォロワーの数、依頼する企業によって異なります。

中にはフォロワー数はそれほど多くないものの、特定の層に影響力が多いマイクロインフルエンサーもいるため、ターゲット層にうまく当てはまっていれば、安くても高い広告効果を発揮することもありますよ。

そのインフルエンサーが持っているフォロワーの性質などをよく確認するとよいでしょう。投稿の際に企画を行う場合には、企画のためのディレクション費用がかかることも。

企業によっては、初回のみ30,000円と気軽に利用できるサービスもあるため、そちらを利用することもおすすめです。

インフルエンサーマーケティングの成功事例

インフルエンサーマーケティングは適切に活用できれば、非常に大きな宣伝効果をもたらすことでしょう。ここでは実際にインフルエンサーを起用したマーケティングで成功した事例を3つ紹介します。

エレクトロラックスジャパン

エレクトロラックスジャパンではチャンネル登録者数が172万を超えているカズチャンネルによって、「エルゴラピード ZB3004」が紹介されました。

この掃除機は「コードレスなのに、高いパワーを持っている」ということが世間の耳目を集めました。

カズチャンネルが所属しているUUUM株式会社の調査データによると、動画閲覧者の認知度や興味関心、購入意向などの数字が全て倍以上になると、かなり高い認知効果が得られると結論づけています。

https://www.youtube.com/watch?v=tOfy7R0ZWaA&feature=youtu.be

日本たばこ産業

日本たばこ産業が開発したPloom TECH(プルーム・テック)という商品を、インスタグラマーの伊東亜梨沙さんが紹介した事例をご紹介します。

伊東亜梨沙さんが写真を使いながらPRしたのは以下のようなポイントです。

  • 家で吸っても匂いが残らない点
  • おしゃれなデザイン
  • 持ち運びも便利な点

これらの投稿の中で3000いいねを超えるものもあり、高い宣伝効果があったことが伺えます。喫煙に関する魅力を女性が伝えることもクリーンなイメージにつながったのでしょう。

https://www.ploom.jp/

東京ディズニーシー

東京ディズニーシーでは渡辺直美さんを起用し、夕方以降に入場できるチケット「夏5ウィークデーパスポート」のPRを行いました。

渡辺直美さんは890万人のフォロワーがいる、日本でトップレベルのインフルエンサーといってもよいでしょう。

このPRで使われた「#夏5でやってみた」というタグも多くのユーザーによって活用され、拡散に一役買う結果になっています。

渡辺直美さんの投稿には、44万いいね、1,900コメントも残っており、非常に大きな成功を残しました。

https://castel.jp/p/3908

まとめ

この記事ではインフルエンサーマーケティングとは何か、その特徴やメリット、デメリット、実際に成功した事例について詳しく解説しました。

インフルエンサーマーケティングは適切に利用すると、その拡散力から大きなPR効果が期待できるマーケティング方法です。

ただし、起用するインフルエンサーがターゲットとマッチしていない場合にはそれほど大きな効果を発揮しないこともあり、自分の商品のターゲット層に合ったインフルエンサーを起用することが成功のための重要なポイントと言えるでしょう。

この記事を参考に、自社の商品に合ったインフルエンサーを起用し、インフルエンサーマーケティングの戦略を練って見てはいかがでしょうか。

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