あなたはSNSマーケティングが、具体的にどんなことをする取り組みなのかを理解していますか?わかっているようで、いざ質問されるとハッキリとした答えを出せないのではないでしょうか。
今回はそんな知っているようで知らない、「SNSマーケティング」の概要と目的をわかりやすく解説します。
目次
SNSマーケティングとは
SNSマーケティングとは、その名前の通りSNSを使ったマーケティング活動を行うことです。
SNSは「シェア機能」により高い情報拡散力を持っています。そのため企業がSNSを有効活用すれば企業名やサービスの認知度拡大に繋がります。
また、元々がユーザー同士のコミュニケーションツールであることから、企業とユーザー間のコミュニケーションも容易になり、企業側がユーザーのニーズを把握することも容易になります。
なぜSNSマーケティングを行うのか?
企業がSNSマーケティングを行う理由は、SNSが持つ拡散力にあります。検索エンジンやWeb広告を使ったマーケティングでは強い拡散力は期待できません。
しかしSNSでは投稿がユーザーの目に留まり、ユーザー同士でシェアされれば情報が爆発的に拡散される可能性があります。拡散された投稿に企業名や商品名を載せておけば認知度の向上や宣伝効果を期待できます。
Webサイトなどを用意しておくことで、SNSを見たユーザーがアクセスしてくれる相乗効果も狙うことができます。
SNS利用者は爆発的に増えている
SNSマーケティングを行う重要な理由の一つは、SNSが急速に普及し多くの人が利用しているという点です。多くの人が毎日のように利用し、マーケットが拡大しているからこそ、そこでマーケティング活動を行う価値は高まります。
実際にどれほどの人々がSNSを利用しているのでしょうか?下記の表に日本国内の主要SNSの利用者数をまとめました。
媒体名 | アクティブユーザー数 |
---|---|
2,600万人 | |
3,300万人 | |
4,500万人 | |
LINE | 8,100万人 |
検索エンジンではリーチできないユーザーの存在
SNSマーケティングを行う上で理解しておきたいのが、検索エンジンではリーチできないユーザーの存在です。一昔前のネットマーケティング手法といえばSEO(Search Engine Optimization)といってGoogleなどの検索エンジンの表示結果の上位を取ることが主流でした。
現在はSNSの発達に伴い、SNS上の情報を検索し購買に結びつけるユーザーも多くなってきました。SEOは現在でも有効な手法ではありますが、SNSマーケティングも併せて行うことで広いユーザー層にリーチすることが可能です。
SNSマーケティングのメリット
SNSマーケティングには様々なメリットがあります。その効果は「ユーザーの利用数が大きい」「企業のブランディングになる」「広告コストを削減できる」など多岐にわたります。
その他にも特筆すべきメリットがあります。SNSは他の広告に比べて「潜在層」に対してアピールできます。潜在層とは、例えるなら「お腹が減っているけど、食事の予定や食べるものが決まっていない」状態の人々のことです。
つまりぼんやりとした欲求を持っている層です。SNS広告は普段ぼんやりと眺めているSNSの内容に関連した広告を流す仕組みとなっているため、潜在層への宣伝効果が期待できます。
活用すべき主要SNS
現在国内で主流となっているSNSは「Facebook」「Twitter」「Instagram」「LINE」の4種類です。
他にも有力なSNSはありますが、まずは主要なプラットフォームを抑えることが先決です。各SNSの特徴を説明します。
SNSの代表格がFacebookです。Facebookは実名での登録が必要なSNSで、ユーザー同士が元々繋がっているため、安心感のあるSNSです。そのためフォーマルな用途に使われる機会が多くなります。
また、入力できる文字数に制限がないため、投稿内容も文字数が多い傾向にあります。画像や動画も投稿でき、バランスの良いオールマイティなSNSです。
Facebook専用の分析ツールは精度が高く、ユーザーのターゲティングに優れていることも特徴の一つです。
TwitterはSNSの中でも高い情報拡散力を誇ります。Twitterは匿名での登録ができるため、比較的自由な投稿が可能です。
一回の投稿で使える文字量は140文字までと決まっています。画像や短い動画を添えて投稿することも可能です。少ない文字数のため、気軽に投稿できることも魅力といえるでしょう。
情報量が少なく、投稿が時系列に流れてしまう為、ユーザーのエンゲージメント率を高めるためにはある程度の投稿頻度が必要になります。
投稿がリツイートされやすく拡散力の強いSNSですが、同時に炎上などのリスクも高まります。
Instagramは画像や動画などを前面に出した、ビジュアル請求型のSNSです。情報拡散力はそれほど高いSNSではありませんが、「インスタ映え」と呼ばれる写真映えするおしゃれな投稿をすることで注目を集めることができます。
また、Instagramユーザーは投稿に付けられる「ハッシュタグ」で検索を行い、自分好みの情報を集めています。Facebookが親会社のため、Facebookと同様に分析ツールによるターゲティングの精度が高いという特徴があります。
LINE
LINEは国内のユーザー人数が圧倒的に多いSNSです。年齢層の幅も群を抜いています。LINEが圧倒的なシェアを獲得した要因はその使いやすさにあります。連絡を取り合う手段としては他のSNSよりも便利です。
LINEは一対一のコミュニケーションが基本となるため、情報の拡散力は高くありません。その代わり情報の伝達力は高くなります。
また、「LINE@」と呼ばれる企業アカウントを使用すれば、フォロワー限定ですが複数のユーザーに一括でメッセージを送ることができます。
snsマーケティングが学べる初心者向けの書籍3選
SNSマーケティングを行うには専門的な知識が求められます。ネット上にも多くの情報がありますが、SNSマーケティングの知識習得に書籍を利用することも有効な手段です。
書籍は情報量が多く、情報がまとまっているからです。初心者向けのSNSマーケティング関連書籍を紹介します。
デジタル時代の基礎知識『SNSマーケティング』 「つながり」と「共感」で利益を生み出す新しいルール
初心者向けの内容です。難しい表現がなく、わかりやすく噛み砕いて書かれています。SNSマーケティングの全体像を理解しながら「KPIの立て方」や「企画の立て方」を理解することができます。
個人でSNSマーティングを行う人にも役立つ内容ですが、企業のSNS担当用に書かれた本です。
スピードマスター 1時間でわかるSNSマーケティング
タイトルの通り、1時間程度でスピーディに読み終えることができます。簡潔にまとまっていながら「Facebook」「Twitter」「Instagram」の各特徴や向いているビジネス、活用方法が理解できる内容になっています。
深い内容までは言及していないので、本格的な知識を知りたい場合は各SNSの専門書を読むことをおすすめします。
結果が出る[SNSマーケティング]てっぱん法則
デジタルマーケティング支援会社の代表である森寛弘氏の著書。著者が実際にSNSマーケティングを行い、経験したことが本に書かれているので内容が具体的です。
行動内容が数字で示されているので、マネしながら実践できる内容になっています。
まとめ
今回はSNSマーケティングがどういったものなのかを解説しました。企業がSNSマーケティングを行うことで「ブランド力の向上」や「広告費の削減」などの様々なメリットがあることを理解していただけたと思います。
今回はざっくりとSNS全体をまとめた話をしましたが、SNSごとに取るべき戦略は変わります。ぜひSNSを自社のマーケティングに取り入れてみてください。